ビルズDEミラーは「別の惑星から来たエイリアン」とスティーラーズHCトムリン
2022年10月05日(水) 15:17現地4日(火)、ピッツバーグ・スティーラーズのマイク・トムリンヘッドコーチ(HC)はクオーターバック(QB)ケニー・ピケットがチームの新時代のクオーターバックであることを認めた。
同日、トムリンHCはこのルーキーシグナルコーラーを日曜日に狙うことになるバッファロー・ビルズの守備選手の一人が、この惑星の存在ではないことも認めている。
ディフェンシブエンド(DE)ボン・ミラーが負傷歴や年齢にかかわらず目的に向かってひた走ることができる理由は何か尋ねられたトムリンHCは、その銀河系クラスの才能を称える前に「彼はボン・ミラーだ」と言って笑った。
「何人か、他の惑星からやってきたエイリアンがいるものだ。それが現実だよ。ナショナル・フットボール・リーグにおいて、すべての選手が尊敬されている。彼ら全員が並外れている。だが、そのうちの何人かは、われわれの環境の中でさえ異常だ。彼はまさにそういった男なんだ」
3勝1敗のミラーとビルズはトムリン率いる1勝3敗のスティーラーズと日曜日に対戦する。それは、ピケットにとってNFLで初めての先発試合でもある。
ミラーが先発デビューを果たす1巡目指名選手に厳しいスタートを強いようとしているのはもちろんだ。
ビルズでの初年度にミラーはセンセーショナルなスタートを切っており、『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によればQBプレッシャー18回はリーグ2位タイだという。また、QBプレッシャー率は23.1%となっている。これまで4試合に先発し、サック3回を記録した。
最も印象的なのは、ミラーはそれを33歳で、しかも、2020年シーズンすべてを欠場することになった足首の負傷から復活した上で実行しているということだ。
トムリンHCは2017年シーズンの終わりに、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)の指導者としてプロボウルでミラーをコーチしたことがある。ミラーはこの試合でタックル3回、サック1回、ファンブルリカバリー1回、QBヒット2回、パスディフェンス1回を記録し、プロボウルの守備部門MVPに選ばれた。
「私はプロボウルでコーチしたときにオーランドで彼と1週間を過ごし、そのプロフェッショナリズムや技術に対する科学的なアプローチを見てきた。ああいった状況でさえ、彼はプロボウルのゲームでわれわれが勝利する理由になっていた。プロボウルゲームの結果について話している時間がないのは分かっているが、ボン・ミラーはプロボウルのゲームを引き受け、われわれの水準を高めた。われわれは彼の努力に感謝している」
ミラーのフィジカルも驚嘆に値するものの、トムリンHCはミラーの精神性や姿勢が同じくらい重要だと指摘。リーダーシップと若いチームメイトへの指導力で長い間称賛されてきたミラーは、過去6年にわたって“Von Miller Pass Rush Summit(ボン・ミラー・パスラッシュ・サミット)”を主催している。ミラーはこのゲームの学び手であり、指導者でもある。
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