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1勝3敗の現状に“動揺していない”とコマンダースQBウェンツ

2022年10月07日(金) 10:41

ワシントン・コマンダースのカーソン・ウェンツ【AP Photo/Rick Osentoski】

シーズン初戦で勝利を収めてから、ワシントン・コマンダースは3連敗を喫している。

そのような中、コマンダースのクオーターバック(QB)であるカーソン・ウェンツは周囲に冷静でいるよう求めている。

『NBC Sports Washington(NBCスポーツ・ワシントン)』によれば、ウェンツは現地5日(水)に「動揺は広がっていない。混乱に陥っている感じもない」と語ったという。「シーズン第5週に突入しようとしている。自分たちがどういうプレーをしてきたかも、それが自分たちの基準に達していなかったことも分かっている。でも同時に、ロッカールームにいる全員が大きな自信を持っていることも分かっている。自分たちの能力が噴出するところを見てきた。緊迫感があるのは分かっているけど、ちっとも動揺は広がっていない」

ウェンツが公にこのような発言をすることは衝撃的ではないとはいえ、ここ数週間のコマンダースの状況がいかに混沌としていたかを考えると、ちょっとした驚きではある。コマンダースは最初の2試合で平均27.5点を獲得していたのに対し、直近2試合では平均でわずか9点しか取っていない。ここ2試合で常に相手におされていたウェンツはサック11回を喫した他、パサーレーティングが63.9となっている。

このバージョンのウェンツ――ポケットで快適にプレーすることがほとんどできず、必死に走り回ることがしばしばある取り乱したクオーターバック――はほとんどの人にとって馴染みのあるものだ。一方、新戦力に再建の望みを託したクラブにとっては残念な状況でもある。

ウェンツのチームメイトはそこまで言わないだろう。また、道のりがどんどん不安定になっていったとしても、クオーターバックを裏切ることはないはずだ。

ワイドレシーバー(WR)テリー・マクローリンはNFLで最多のサックを浴びているウェンツについて「彼はうなだれていない。非難することも決してない」と話している。「彼は本当に多くの責任を取っている。それは立派なことだけど、同時に、その仕事を少しでも楽にするために俺たちも彼のサポート役としてもっといい仕事ができるはずだ」

ウェンツはここ数週間、絶え間ない苦境に耐える中で、明るい兆しを見出している。コマンダースは優秀なディフェンシブフロントとの対戦を経験したことで、ウェンツを守るための体制を以前より整えているはずだ。この理論は、トータルディフェンスでは26位だがサック数で12位につけているテネシー・タイタンズと対戦するときに試されるだろう。

「良いチームだ。ディフェンスはとても良いし、彼らは良い指導を受けている」と言うウェンツはこう続けた。「彼らは駆けずり回って多くのプレーを生み出す。彼らのフロントはとても才能がある。俺たちは最近、優秀なフロントと戦ってきたと思うから、みんなはそれに対する準備ができていると確信している。難しい課題なのは分かっているけど、楽しいものになるだろう。ワクワクしている」

コマンダースの問題はオフェンスだけにあるのではない。コマンダース守備陣は今季、試合平均26.8ポイントを許してNFLで下から4番目に位置している。これは守備重視のヘッドコーチ(HC)ロン・リベラにとっては新たな汚点だ。カロライナ・パンサーズのヘッドコーチに就任したシーズン以降、リベラHCにとってこれは最も多い試合平均被得点となっている。

オフェンスの不調も加わり、コマンダースはシーズン開幕からの1カ月間においてNFLで最悪の得失点差(マイナス34)を記録している。

2022年に優勝争いに加わるためには、事態を急速に変化させることが必要だ。1勝3敗から始まった2020年シーズンを7勝9敗で終えたことは、弱小だったNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区でのディビジョンタイトル獲得につながったが、それは現在のディビジョンの状況とはほど遠いものだった。

ウェンツは「勝つための方法を見つけないと。忍耐はそう長くは続かない」と強調し、「コンバージョンする方法を見つけて、フィールドにとどまり、タッチダウンを決め、点を取り、試合に勝たなきゃいけない」と続けている。

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