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ラムズ戦の勝利に自信を示すカウボーイズHCマッカーシー

2022年10月07日(金) 15:41


ダラス・カウボーイズのヘッドコーチ(HC)マイク・マッカーシー【AP Photo/Ron Schwane】

まだシーズンは始まったばかりだが、マイク・マッカーシーHC(ヘッドコーチ)率いるダラス・カウボーイズはオッズを裏切ることに精通している。

カウボーイズはシーズン第1週にスタークオーターバック(QB)ダック・プレスコットを親指のケガで失った。クーパー・ラッシュが当分の間、代役を務めることが明らかになると同時に、ほとんどの人はカウボーイズのシーズンが崩壊するだろうと予想した。しかしそれ以降、カウボーイズは一度も負けていない。

このような意外性のある成功は、チームに自然と自信を与えるものだ。

マッカーシーHCは現地6日(木)、モチベーションを高める戦術としてポイントスプレッド(スポーツベッティングでチームの強弱によって適用する調整)を利用したことがあるかと質問されている。

「やったことがあるか分からない」と答えたマッカーシーHCは「ああ、いや、ある。今週はどうなっていたかな?」と続けた。

日曜日に行われるカウボーイズ対ロサンゼルス・ラムズ戦のポイントスプレッド――『DraftKings Sportsbook(ドラフトキングス・スポーツブック)』によると、木曜日の時点でカウボーイズが5.5点差でアンダードッグ(勝ち目が薄いチーム)とされている――を示されたとき、マッカーシーHCは自信のある様子を存分に見せつけた。

マッカーシーHCは「こっちがアンダードッグだって?」と問いかけて同席していたメディア関係者の笑いを誘い、次のようにコメントした。「われわれは大丈夫だ。問題ない。ここれで土曜日の私のスピーチができた。良い調子だ」

「使ったことはないが、これだけは言いたい。うちは誰のアンダードッグでもない。引用したいならどうぞ」

今季、カウボーイズには早期に挫折してもおかしくない理由が多くあった。シーズン開幕前にレフトタックル(LT)タイロン・スミスを失った後、プレスコットが親指を負傷して戦線離脱し、手術が必要となっている。カウボーイズ攻撃陣がNFLでトップのオフェンスとして終えた2021年シーズンのような活躍を見せると多くの人々が予想していた一方で、その攻撃力は消滅したように見えた――少なくとも、記録上では。

しかし、それどころかラッシュはうまくプレーしている。カウボーイズは2人のランニングバック(RB)を用いてボールを前へ進める方法を見つけたのだ。RBエゼキエル・エリオットがいつものように厳しい仕事を引き受け、RBトニー・ポラードが爆発力を生かして多くのヤードを獲得している。ラッシュは典型的なバックアップワイドレシーバー(WR)であるノア・ブラウンとの相性の良さを見せながら、WRシーディー・ラムとも距離を縮めている。先週末、ACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)の手術から復帰したWRマイケル・ガラップが復帰初戦でタッチダウンレシーブを決めたことからも分かるように、ガラップが膝のケガから復帰したことで勝利の可能性は高まる一方だろう。

最も重要なのは、カウボーイズが勝っているのはディフェンスのおかげだということだ。カウボーイズは再び守備面において高い水準でプレーするようになっており、被得点で3位、パスディフェンスで6位、トータルディフェンスで7位につけている。相手のパサーをことごとく苦しめているカウボーイズのサック数はNFLで2位タイだ。昨季、ディフェンス部門年間最優秀新人賞に輝いた2年目のラインバッカー(LB)マイカ・パーソンズは、正真正銘のスターのような活躍を見せている。

補完的なフットボールをすることで、カウボーイズは勝利を挙げてきた。日曜日、カウボーイズはQBマシュー・スタッフォードのプロテクトに問題を抱えるラムズ攻撃陣と直面する――カウボーイズがここでまたも白星を挙げる可能性はある。

こうしたことを踏まえると、マッカーシーHCに自信があるのも当然だろう。スポーツブックメーカーが何と言おうと、自信があるのは彼だけではないはずだ。

【R】