ブロンコスQBウィルソンへのビッグプレーについて、「挑発してきたからやり返した」とコルツCBギルモア
2022年10月07日(金) 18:40サーズデーナイトゲーム終盤にクオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンとデンバー・ブロンコスは2度にわたって勝利の入り口に立ったかと思われたが、どちらの機会もインディアナポリス・コルツのコーナーバック(CB)スティーブン・ギルモアによって扉を閉められてしまった。
ギルモアは試合終盤にエンドゾーンでウィルソンをインターセプトし、その後オーバータイムの第4ダウンのパスを阻止してコルツの12対9での勝利を確定させた。
「(インターセプトの)前のプレーで彼らは2回ぐらい連続でオレを挑発してきたんだ」と試合後ギルモアは『Prime Video(プライム・ビデオ)』のカイリー・ハルトゥングに言っている。「彼はまたやってくるって分かっていたから、思い知らせてやらなきゃならなかった。何度も挑発してくるから、お返ししてやったのさ」
ウィルソンとブロンコス攻撃陣の苦戦については、当然ながらいろいろ議論されることになるだろうが、ギルモアとしては過去2シーズンのケガで再起を疑問視する声もあった中で、まだ光るプレーを見せられる力が残っていることを示した格好だ。
ニューイングランド・ペイトリオッツ時代に2019年のNFL守備部門年間最優秀選手に選ばれたギルモアは、コルツでの最初のシーズンでここまでベストのプレーを見せた。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、ウィルソンの8回のターゲットで、ギルモアが見過ごしたのは3回のレシーブで18ヤードだけだったという。さらにこの試合で彼は5回のタックル、パスディフェンス2回とコルツに来て初のインターセプトを決めている。
彼のインターセプトによって、ゲームを決めると思われたブロンコスのスコアリングドライブが断ち切られた。
第4クオーター終盤まで9対6と追いかける側だったコルツに対し、ボールをうまく動かしていたブロンコスはタッチダウンを狙える流れに乗っていた。10プレーで彼らはコルツの13ヤードラインまで前進する。第3ダウン残り4ヤードでウィルソンはエンドゾーン奥のワイドレシーバー(WR)タイリー・クリーブランドを狙ったが、それを受けたのはギルモアだった。
これで最後のあがきが可能になったコルツはキッカー(K)チェイス・マクロフリンの31ヤードのフィールドゴールによってチャンスをものにし、試合はオーバータイムに突入する。
最初のポゼッションはコルツが取り、再びマクロフリンの3ポイントによって12対9とし、この試合で初めてリードを奪った。
動きの鈍かったブロンコスオフェンスはここで再び活気づき始めるが、これもギルモアによって打ち消されている。
第4ダウン残り1ヤード、コルツの5ヤードラインから、ウィルソンはWRコートランド・サットンに狙いを定めた。しかし、右腕を伸ばしてこのボールをはじき飛ばし、見事なパスブレークアップを見せたのはまたしてもギルモアだった。そしてコルツが勝利を飾っている。
しばしば見ているのが苦痛になるような試合で、危ういながらもブロンコス(2勝3敗)がまた醜い勝利を手にするかと思われた。だが、ギルモアの演出に助けられ、勝者となったのはコルツ(2勝2敗1分)だった。
「常にいい状態には見えないかもしれないけど、最後に勝たなきゃならないんだ」とギルモア。「俺たちは今日それをやり遂げた」
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