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コルツへの敗北について「歩いたって勝てたのに」と不満をこぼすブロンコスWRハムラー

2022年10月08日(土) 00:29


デンバー・ブロンコスのK.J.ハムラー【NFL】

パスインコンプリートにより、オーバータイムでインディアナポリス・コルツに12対9で敗れた直後、デンバー・ブロンコスのワイドレシーバー(WR)K.J.ハムラーは怒りにヘルメットをたたきつけた。

ブロンコスは第4ダウン残り1ヤードで5ヤードラインの位置から、フィールドゴールではなくタッチダウンを狙ってパスすることを選んだ。ハムラーはクオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンの右サイドへ動いたが、ウィルソンが彼の方を見ることはなく、最終的にWRコートランド・サットンに強引なパスを投げて、それをコルツのコーナーバック(CB)スティーブン・ギルモアに阻まれ、インコンプリートに終わった。

「歩いたって決められたのに」とハムラーはいら立った様子で試合後、『NFL Network(NFLネットワーク)』のジェームス・パーマーに話している。

そのプレーは、自分たちのやり方から抜け出せず、5試合を通して特にレッドゾーンでボロボロのブロンコスオフェンスを集約したものだった。

「(オーバータイムで)進みはかなり速かった」とハムラーは『Denver Post(デンバー・ポスト)』を通じて言っている。「レッドゾーンの肝心な“ゴールドゾーン”までは行けるんだ。そこからプッシュを続けて、フィニッシュする方法を俺たちは学ばなきゃならない。そこで失敗ばかり続けるわけにはいかないよ。俺たちのクオーターバックを考えたら、(1試合で)40点は取れるはずなんだから」

ブロンコスが今季の試合で40点に迫ったことは一度もなく、5試合の合計得点は64点で、4試合は20点にも届いていない。

サーズデーナイトゲームで彼らには重要な位置でボールを走らせるチャンスが2回あった。2回とも彼らはそれをウィルソンに任せている。そして2回とも失敗に終わった。

最初は3点リードしていた第4クオーター終盤、第3ダウン残り4ヤードという状況で、ここまでいい流れをつかんでいたブロンコスは、走るか、最低でもフィールドゴールを蹴ることができた。ディフェンスが終始QBマット・ライアンとコルツを封じていたことを思うと、それでも十分に勝てたはずだ。ところが、ウィルソンはWRタイリー・クリーブランドに無理やりボールを投げ、インターセプトされてしまった。

そして最後のプレーでも、あと1ヤードでゴールライン近くからドライブを続けられるにもかかわらず、ブロンコスはランを避け、ファーストダウンのためにウィルソンにロールアウトを指示することもなかった。

一連の出来事にシーホークス時代のウィルソンのチームメイトで現在は『Prime Video(プライム・ビデオ)』のアナリストとなっているリチャード・シャーマンも戸惑った様子だった。

「最終プレーではボールを走らせないと」とシャーマンは主張している。「まただよ。マーショーン・リンチがここにいればなと思う。1ヤードだ。たった1ヤード取ればいい。走らせろ、走らせろ! ボールを走らせるだけでいいってのに。こういうのは必要な批判だ。俺は彼に今までたっぷり批判を言ってきた。とにかく何でもいいからボールを走らせろって!」

ブロンコスオフェンスの関係者、そしてプレーを見た人は皆、現時点でこうしたいら立ちを抱えている。

【M】