脳しんとうプロトコルに“1つか2つの変更”を加えるとNFLコミッショナー
2022年10月09日(日) 17:00クオーターバック(QB)トゥア・タゴヴァイロアのケガに対するマイアミ・ドルフィンズの対処方法に関する問題に直面する中、NFLは脳しんとうプロトコルに“1つか2つの変更”を加える準備ができていると、NFLコミッショナーのロジャー・グッデルが現地8日(土)にロンドンで行われたファンフォーラムで明かした。
ファンから脳しんとうと“最近の出来事”に関する質問を受けたグッデルは、リーグが過去15年間でいかにその問題に“集中的に”向き合ってきたかを説明した上で、リーグの医療プロトコルは他のスポーツのひな形になっているのだと強調している。
グッデルは「われわれの仕事は、医療専門家の助言やその他の経験から違うやり方ができると判断したときに、それを修正し続けることだ」と語った。
日曜日にトッテナム・ホットスパー・スタジアムで開催されるグリーンベイ・パッカーズ対ニューヨーク・ジャイアンツ戦に先立ち、グッデルはファンからの質問にのみ応じている。メディアへの対応はしていない。リーグはプロトコルの何が変更されるのか、またはそれらがいつ有効になるのかについて詳しく説明しなかった。
NFLPA(NFL選手会)は9月25日に開催されたバッファロー・ビルズ戦でヒットを受けた後によろけたタゴヴァイロアの診断に関わった外部の神経外傷コンサルタント(UNC)を解雇している。タゴヴァイロアは脳しんとうかどうかの診察を受けたものの、すぐに試合に戻っており、ドルフィンズは背部のケガがよろけた原因だと説明していた。
その4日後、タゴヴァイロアはシンシナティ・ベンガルズ戦で脳しんとうを起こし、無期限の離脱を余儀なくされている。
グッデルはタゴヴァイロアの名前は出さずに、脳しんとうについて“以前より話題に”なっていると言い、次のようにコメントした。
「そのような声があるのは承知しているが、プロトコルが非常に重要だというのが現実だ。われわれはそれを厳格に守っている。今回のケースでそうされなかったという兆候は見られていない。調査は現在も進行中だ。われわれはそれをするために本当に力を注いでいる。しかし、プロトコルに1つか2つの変更を加える準備もできている。なぜならより一層、安全性を高めるための別の要素を加えられると思っているからだ」
金曜日、NFLPAは今週末の試合で選手を保護するために、それ以前に変更を実行するようリーグに促した。一方、NFLは声明でプロトコルの更新に取り組んでいると述べたものの、日曜日の試合までに実行することは約束しなかった。
タンパベイ・バッカニアーズのタイトエンド(TE)キャメロン・ブレイトも先週日曜日、カンザスシティ・チーフス戦の前半終了間際にチームメイトと衝突して負傷したが、当初は試合への復帰を許可された。後半は脳しんとうにより離脱している。
グッデルはNFLの選手たちが「NFLの歴史の中で最も素晴らしいケアを受け、これまで以上に良い状態でプレーしているが、彼らはそれを受けるに値する上に、それがわれわれの義務であり、やるべきことだ」と述べた。
記事提供:『The Associated Press(AP通信)』
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