勝利の文化を手に入れる方法を探さなければならないとパンサーズオーナー
2022年10月11日(火) 11:032022年シーズンを1勝3敗でスタートしたカロライナ・パンサーズのオーナーであるデビッド・テッパーが、ヘッドコーチ(HC)マット・ルールの解任を決断した。
チームが日曜日にサンフランシスコ・49ersに37対15で敗北したのを受け、テッパーは現地10日(月)、ルールの解任について“今がそのときだった“と報道陣に話している。
「昨日はフィールド上での集中力が少し失われていたかもしれない。それが前の4試合と違っていた」とテッパーは語った。
自らの統治期間に11勝27敗(.289)を記録したルールは、パンサーズ史上初めて、3シーズンを務めきらなかったヘッドコーチになった。カレッジフットボールのコーチだったルールは2020年に7年の大型契約をもってテッパーによって起用されていた。
テッパーはチームがルールHCの指揮下で“困難を乗り越え”られなかったことに対する不満を表している。月曜日のヘッドコーチ解雇は、そういった決断としてはテッパーが2018年にチームを取得してから2度目の出来事だった。長年パンサーズのコーチを務めていたロン・リベラが、2019年シーズン中にテッパーによって解雇されている。
「どのようにして勝利の文化をここにもたらすかを考えなくてはならない。長い間、この場所になかったものだ」とテッパーは言う。
「どこかの時点で言ったように、このチームは2年(連続で)勝ち越したことがない。だからこそ、ここにはこれまで真の勝利の文化がなかったと思っている。」
今後はスティーブ・ウィルクスが暫定ヘッドコーチとしてチームを率いていく。53歳のウィルクスは今季に先立って守備陣のパスゲームコーディネーター兼セカンダリーコーチとして雇用された。ウィルクスは以前に、アリゾナ・カーディナルスでヘッドコーチを1シーズン務めたことがある。
シーズンがどう展開していくかによって、ウィルクスが空席になっているヘッドコーチの候補者になることもあり得るとテッパーは話した。
「われわれは常に勝利を期待し、勝利するための道を見つけようとしていると思う。それは決して変わらない。スティーブはチームに馴染みがあり、私は彼を信頼しているし、どうなるか見てみよう」
パンサーズのロースターには決して才能ある選手が不足しているわけではない。だからこそ、テッパーはチームが勝利できると信じている。とは言え、ヘッドコーチを解雇したばかりであり、今この瞬間にシーズンが終了したとしたら2023年NFLドラフト全体1位指名権を保有することになるチームについては、トレードの推測が絶えないだろう。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロは月曜日に、パンサーズはスターランニングバック(RB)であるクリスチャン・マカフリーについて、どのチーム――ビルズを含む――ともトレードの話し合いを行っていなかったと報じている。NFLのトレード期限は11月1日(火)となっている。
トレードのうわさが起こる可能性や、来年のドラフトがどういった状況になるかといった要素を踏まえつつ、テッパーは勝利が今も組織にとっての最優先事項だと話した。
「毎日に勝利の態度で臨めないなど、あり得ない。他の道などない。常に勝とうとしなければならない。選手たちのために勝とうと努力し、ファンたちのために勝とうと努力しなければならないんだ」
「ドラフト指名権のことや、クオーターバックを獲得するとか、そういったことは理解している。このリーグでのクオーターバックの重要性も理解している。それでも、常に勝利を目指さなければならない」
テッパーは徹底的なチーム再建には関心を持っていない様子だが、一方でこのフランチャイズに勝利の文化を具現化させる必要があるとの考えも明確にしている。誰がそれをもたらすかはまだ分からない。しかし、テッパーはチームにどういった進展を求めているかをはっきりと語った。
「勝利だ」と言うテッパーはこう続けている。
「今年は去年よりも勝つこと。去年よりももっと多くの勝利の出現を得ること。去年よりも多く勝てそうな状況にすること。その定義からすれば、われわれは難局を脱していないと思う。今年は1勝4敗でスタートし、過去2シーズンで5勝となっており、他のシーズンでもまた別の成功の不足があったので、その文化をどうにかして変えなければならない」
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