ラフィングザパサーのペナルティについて“正しくやっているなら罰せられるべきではない”とファルコンズDTジャレット
2022年10月13日(木) 15:07アトランタ・ファルコンズが21対15でタンパベイ・バッカニアーズに敗れた現地9日(日)の試合後、ファルコンズのディフェンシブタックル(DT)グレイディー・ジャレットは問題になったラフィングザパサーのペナルティについてコメントしてこなかった。ジャレットはバッカニアーズのクオーターバック(QB)トム・ブレイディを地面に投げ倒した後、このペナルティを言い渡されている。
そのジャレットが火曜日にアトランタの『680-AM The Fan(680-AMザ・ファン)』で放送された“The Grady Jarrett Show(グレイディー・ジャレット・ショー)”で、ついに自らの思いを打ち明けた。
チームの公式サイトによれば、ジャレットは「そのせいでゲームを落としたと言うつもりはない。でも、試合に勝つチャンスが失われた」と話したという。
「そのせいで誰かの試合が失われるなら、それはその人たちの生活の負担になり、人々のチャンスを失わせるということだ。誰がダウンして、クレイジーなプレーをするかなんて誰にも分からない。人が楽しもうと思って試合を見るとき、ゲームに勝てるドライブを見たいだろうし、それを正しくやっているときには本当にフラストレーションがたまる。だって、ルールには従ったんだから」
「何も悪いことをしていないんだから、ゲームにあるべきものをもたらそう。それが俺たちにフィールドでできる、最高のことだ。そういうことが、人を少しクレイジーに駆り立てる。全力で行けば、実際よりももっと悪く見えるかもしれない。レフェリーも人間だからね。だから、俺たちが何か得られるように、少し取り下げて守備のために何かを見直せるようにしてほしい」
ジャレットの後にも、マンデーナイトフットボールでカンザスシティ・チーフスのディフェンシブラインマン(DL)であるクリス・ジョーンズがラスベガス・レイダースのQBデレック・カーに対するプレーでフラッグを投げられたことで、ラフィングザパサーのコールが注目の話題になっていた。
「正しくやっているときには、そのことで罰せられるべきだとは思わない」と言うジャレットは「選手だけの問題じゃない。チームの問題であり、街の問題であり、かかわってくる全員にとってのすべてについての問題だ。ものすごくエモーショナルだし、俺たちはあんなふうになってほしくない。ここから何かが発生して変化があったらと思うけれど、結局は何らかの対話になればと思っている」と続けた。
『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、今季5週を通じてラフィングザパサーでのフラッグは27回投じられ、25回が受け入れられた。2021年のシーズン第5週までにはコールが51回、受け入れられたものが48回だった。数字は減ったかもしれないが、週末に2つのフラッグが議論になったことから、第6週に向けてこのペナルティについてはこれからも注目の的になるだろう。
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