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NFL Votesが2022年中間選挙期間もリーグ全体での有権者の教育、登録、活性化を継続

2022年10月15日(土) 12:40


【NFL】

再び、投票という基本的な権利を行使する時がやって来た。今年は中間選挙が実施されるため、NFLはそのプラットフォームと施設を利用して、民主主義に不可欠な要素を支援することに全力を尽くすつもりだ。

リーグとNFLPA(NFL選手会)は大統領選挙を控えた2020年8月に、“NFL Votes(NFLは投票する)”の構想を生み出した。このキャンペーンはNFLの選手、レジェンド、クラブ、リーグ関係者、そしてNFLファンの市民参加を支援し奨励する、リーグ全体を対象とした特定の党派に属さない取り組みだ。

NFL Votesが発足する前、NFLや他のリーグがスタジアムやアリーナを選挙支援に使えるようにし、すべての市民が権利を行使できるように積極的に推奨するなど、選挙プロセスにより一層関与することを多くの人々が強く求めていた。NFLはそのプラットフォームを利用して、この問題に取り組んでいる。

リーグの取り組みは選挙のプロセスにおける有権者の教育、登録、活性化という3つの重要な要素に焦点を当てている。2020年には、NFLのスタジアムの半数が他のスポーツリーグの施設とともに、期日前投票、投票受付、選挙当日の投票など、何らかの形で選挙支援に利用された。2020年に実施された最初の取り組みでは、NFLの会場で6万6,000名以上の有権者が投票を行い、大きな反響があった。

それは良いスタートだったと言える。実際に、ある学者チームが主導した最近の研究では、次のようにいくつかの肯定的な結果が得られている。

1.民主党支持者、無党派層、共和党支持者の3分の2以上がスタジアム投票を“強く”あるいは“やや”支持し、どのグループも反対はごく少数だった。

2.スタジアムの使用により、有権者の待ち時間が短縮され、選挙関係者と投票所係員はこれらの会場で好ましい経験をしたと報告した。

3.NFLをはじめとするプロスポーツリーグのチームリーダーは“選手、スタッフ、ファンから好評だった”と報告しており、関係するチームとファンのエンゲージメントを高めるのに有益だったことが示唆されている。

それから2年が経ち、中間選挙を間近に控えている中で、NFLは同じようにポジティブな影響を与えられる立場にある。地元の選挙管理人が必要とする場合に、NFLの各クラブは選挙関連の活動に協力できる体制を整えている。スタジアムの活用事例は以下の通りだ。

・バンク・オブ・アメリカ・スタジアム(ノースカロライナ州シャーロット):期日前投票会場

・エンパワー・フィールド・アット・マイル・ハイ(デンバー):期日前投票会場(11月4日から5日の移動式投票者ユニットのサービスを含む)および選挙当日の投票会場

・リンカーン・フィナンシャル・フィールド(フィラデルフィア):10月28日と11月6日に郵送票の投票用紙投函会場

・ルーメン・フィールド(シアトル):有権者登録と投票用紙投函会場

・リーバイス・スタジアム(カリフォルニア州サンタクララ):期日前投票と選挙当日の投票会場

・TIAAバンク・フィールド(フロリダ州ジャクソンビル):10月6日から11月1日までの投票用紙投函会場

今回の選挙では、NFLもその取り組み内容を拡大させている。リーグは7月、NFL Votesの取り組みの一環として、退役軍人や軍関係の15団体と4つの市民団体と提携し、2022年の中間選挙を運営するために、10万人の退役軍人とその家族を新しい投票所係員として採用することを目標とする民主化を推進する超党派連合“Vet The Vote(ベット・ザ・ボート)”を設立したと発表。全国的な投票所係員不足により、有権者の待ち時間が長くなり、投票所も減少しているが、このような新規採用はその問題を解決するのに役立つだろう。

9月28日の時点で、Vet the Vote連合は今回の選挙に向けて投票所係員を6万人以上採用していた。それから程なくして、アリゾナ・カーディナルスの元ワイドレシーバー(WR)ラリー・フィッツジェラルドやワシントン・コマンダースのヘッドコーチ(HC)ロン・リベラも参加して、リーグは普及活動を目的とした新しい公共広告を開始した。

選挙支援を通じて、リーグがNFLファミリーのメンバーに市民としての義務を果たすよう促してきたのは明らかだ。繰り返しになるが、これは党派対立問題ではない。NFL Votes――そして、投票という基本的権利と、投票への公正なアクセス――に対する支持は公平性と平等性が基盤となっている。まだ道のりは長いとはいえ、前進が見られるのは素晴らしいことだと言えよう。

【RA】