ニュース

ハムストリングを負傷しながらもチャージャーズを勝利に導いたKホプキンス

2022年10月18日(火) 16:27


ロサンゼルス・チャージャーズのダスティン・ホプキンス【AP Photo/Mark J. Terrill】

現地17日(月)に実施された試合の大部分で、キッカー(K)ダスティン・ホプキンスの右ハムストリングはヒートラップに包まれていた。

ロサンゼルス・チャージャーズのキッカーであるホプキンスがケガをしているのは明確であり、痛みがあるのもはっきりしていた。一方で彼が試合の行方を担っていたのもまた、明らかだった。

ハムストリングを負傷しているホプキンスが、デンバー・ブロンコスとの試合のオーバータイムに、39ヤードのキックでチャージャーズに決勝点をもたらしている。試合は19対16のチャージャーズ勝利で決した。

チームの記録によれば、チャージャーズのヘッドコーチ(HC)であるブランドン・ステイリーは試合後に「彼はハムストリングのけいれんや張りを抱えていた。とにかく感触が良くなかった。彼の気骨は言葉では言い表せない」と話したという。

ホプキンスにとってはパーフェクトでありながらも痛みの多い夜だった。ホプキンスは最初の試みで負傷しながらも、5回のキック――1回のエクストラポイントと37ヤード、31ヤード、35ヤード、39ヤードのフィールドゴール――を成功させている。

ホプキンスは試合後、『ESPN』のリサ・ソルタースに「最初のエクストラポイントでビリッという感覚があって、そこから悪くなっていった感じだった」と話した。

試合のある時点では、チャージャーズがホプキンスの復帰はクエッショナブルだとしていた。その4分後にホプキンスはフィールドゴールを蹴っている。プレー時間を失うことのなかったホプキンスは、キックを失敗することもなかった。

「すごく痛かった」とホプキンスは振り返っている。

マンデーナイトの一戦は優れた守備と低迷する攻撃が特徴になっていた。それだけに、ホプキンスが稼いだ13ポイントは大きかった。

第1クオーターで10対0とされたチャージャーズはホプキンスの最初のフィールドゴールでゲームをタイにし、第3クオーターには2回目のフィールドゴールで再び13対13とした。さらに、第4クオーター3分58秒で決まった35ヤードのフィールドゴールでオーバータイムに持ち込むと、39ヤードのキックで試合に幕を引いている。

最後のフィールドゴールを蹴った後、ホプキンスはそれまでのキックと同様にSoFiスタジアムのフィールドに崩れ落ちた。喜びを爆発させたチームメイトたちが駆け寄り、ホプキンスを助け起こしている。

距離について「それは問題じゃなかった」と言うホプキンスは次のように続けている。

「”どこからだって蹴れた”なんて言うつもりはない。そう言いたいんじゃないんだ。痛みがあるときに、20ヤードや55ヤードがどう違うと思う? やるしかないだろ。そんな感じだった」

【A】