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ドルフィンズの連敗はQBのケガのせいではないとマクダニエルHC

2022年10月18日(火) 16:32


マイアミ・ドルフィンズのスカイラー・トンプソン【Kevin Sabitus via AP】

今週もまた、試合の途中でクオーターバック(QB)を変更することになったマイアミ・ドルフィンズは、またもや混乱の中で試合に敗れている。

現地16日(日)、ドルフィンズの新人QBスカイラー・トンプソンが初めて先発を務めたミネソタ・バイキングス戦で投球側の手の親指を負傷し、試合の前半で途中離脱を余儀なくされた。QBテディ・ブリッジウォーターが代わりに出場したが、あまり調子は上がらず、第4クオーターには相手に2桁差をつけられている。

QBトゥア・タゴヴァイロアの不在で得点を挙げるのに苦戦しているドルフィンズは、今回の試合で3連敗となった。しかし、ヘッドコーチ(HC)マイク・マクダニエルはチームが3勝3敗になっている現状をQBたちのケガのせいにすることは許されないと話している。

『ESPN』のマルセル・ルイ・ジャックによると、マクダニエルHCは「理由としてあれこれ挙げることはできる。私はみんなにそうしないように求めている」と語ったという。「このチームにいるすべての選手、昨年4月から一緒に仕事をしてきたクオーターバック、そして実行に移して成功すると大いに期待を寄せている選手をものすごく信頼している。もちろん、今は理想的とは言えない。1週間すべての練習に取り組んだ選手に出場してほしいが、その可能性があることは常に分かっている」

「それを起きたことの理由、負けたことの理由として挙げないことをチームに要求しようとしている。そうするのは簡単だと思う。最も抵抗の少ない方法だと思う。しかし、一般的に最も抵抗感のないやり方は、野心的で、信念を持った、全員が一丸となっているチームや組織が望むような結果を導き出すことはできない。NFLのフットボールゲームには、常に困難や逆境がつきものだ。私たちにはそれを克服する能力があると思っているが、これまではできなかった」

ドルフィンズは今シーズン最初の3試合で、試合平均27.7点、パサーレーティング115.6、ターンオーバー2回で3勝0敗となっていた。一方、シーズン第4週の第2クオーターでタゴヴァイロアが離脱してからは、試合平均16.0点、パサーレーティング74.4、ターンオーバー7回で0勝3敗となっている。

ブリッジウォーターはバイキングス戦でパス34回中23回を成功させて329ヤード、タッチダウン2回をマークしたものの、インターセプトも2回浴びた。また、ワイドレシーバー(WR)ジェイレン・ワドルも第4クオーターにファンブルを喫している。

QBの状況を非難するのは“安易な考え”だと強調したマクダニエルHCは、誰が司令塔を務めようと、ロッカールームにいる選手たちが軌道を修正できると信じている。

脳しんとうプロトコルを脱したタゴヴァイロアがシーズン第7週に行われるピッツバーグ・スティーラーズ戦で先発出場することが見込まれている中、ドルフィンズは再び常勝街道に戻ることを目指している。

【RA】