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ここまで苦戦しているのは“ルーキーイヤー以来”とカーディナルスQBマレー

2022年10月18日(火) 16:40


アリゾナ・カーディナルスのカイラー・マレー【AP Photo/Abbie Parr】

現地16日(日)、アリゾナ・カーディナルスのオフェンスは精彩を欠くシアトル・シーホークスの守備陣を相手に想像もできないほどの停滞ぶりを見せた。

クオーターバック(QB)カイラー・マレー率いるカーディナルス攻撃陣は最初のドライブでフィールドゴールを決めて先制している。2回目のポゼッションでも再び順調に攻撃していたが、第4ダウンに敵陣20ヤードラインでパスインコンプリートとなった。カーディナルスはそれ以降、調子を崩して結果的に19対9でシーホークスに敗れている。

2回目のポゼッション以降、試合前半にわずか1回しか第1ダウンを更新できなかったカーディナルスは、試合を通して第4ダウンのプレーを5回中1回しか成功させられず、レッドゾーンのプレーにいたっては2回中0回で、わずか315ヤードしか獲得できなかった。また、エンドゾーンには一度も入っておらず、唯一のタッチダウンはパントブロックタッチダウンだった。カーディナルスは過去3週間で試合平均被得点が37点だったシーホークス守備陣を相手に苦戦を強いられている。

チーム公式サイトによると、マレーはオフェンスについて「こんなにきついと感じたのはルーキーイヤーが最後だ。俺たちは今、厳しい状況に陥っている気がする。きつい。そういう感じだ。その多くは自業自得だし、自分たち自身の問題だ。もっと良くならないと」とコメントしたという。

また、マレーは苦戦の原因としてネガティブなプレー――マレーは今回の試合でサック6回とファンブル2回を喫している――を挙げた。カーディナルスは明らかに代理を務めたキッカー(K)マット・アメンドーラを信用しておらず、その結果として通常より多く第4ダウンにトライしている。

『ESPN』によれば、マレーは「俺たちはただとどめを刺せない」と語り、「とどめを刺せない。ドライブを終えられない。エンドゾーンにボールを運べない。これが今の話の教訓だ。こんなことでは勝てない」と続けたという。

カーディナルスがオフェンシブタッチダウンを決められなかったのは2022年シーズンに入ってから2度目だ。今季、複数の試合でオフェンシブタッチダウンを決められていないのは他にインディアナポリス・コルツだけとなっている。

ヘッドコーチ(HC)クリフ・キングスベリーはオフェンス面での苦戦について「いや、コーチになってからは一度もない」と述べている。「単純にオフェンスとしてのリズムをつかめないという状況は初めてだ。だから、これからもそれに取り組んでいくつもりだ。人材面ではどのように物事を動かせるか、スキーム面ではどのように改善できるかを見ていく。なぜなら、6試合を見たときに十分とは言えないからだ」

カーディナルスは今週に6試合の出場停止処分から復帰するワイドレシーバー(WR)ディアンドレ・ホプキンスが、すぐにチームの立て直しに貢献してくれることを期待している。このスターWRは過去にカーディナルス攻撃陣の主力選手として活躍してきた。キングスベリーHCとマレーは、ホプキンスの復帰によって、サーズデーナイトのニューオーリンズ・セインツ戦からオフェンスに安定感がもたらされることを望んでいる。

【RA】