ボールを落とせばお金を落とす気持ちでキャッチに臨むペイトリオッツ新人WRウィリアムズ
2025年06月20日(金) 12:16
ニューイングランド・ペイトリオッツのワイドレシーバールーム再構築において、最も輝いているピースの1つがカイル・ウィリアムズだ。
4月に実施されたドラフトの3巡目でペイトリオッツが指名した、ワシントン州立大学出身のウィリアムズは、チームのオフシーズンプログラムにおいて、キャッチの際に特定の思考プロセスを使うようになっている。
『WEEI』のミーガン・オットリーニによれば、現地19日(木)、ウィリアムズはヤングフットボールクリニックの場で「金を落とすなって考えているんだよ」と話したという。
「ボールが来るたびに、金の入った袋だと思うんだ。それを地面に落とすわけにはいかない。落としちゃえば、他の誰かのものになるってね。こういうプレーを決められるようになれば、このリーグでのトップレベルの選手たちと戦えるって示せる」
ウィリアムズがどういったアプローチでキャッチをしていくことになろうと、ペイトリオッツは2年目のクオーターバック(QB)ドレイク・メイが次のステップに進むのを促すべく、さらに数名のレシーバーを確保することを強く必要としている。
2019年のジュリアン・エデルマン以降、ペイトリオッツには1,000ヤード越えを達成したパスキャッチャーがいない。近年で最も成功を収めたワイドレシーバーはデマリオ・ダグラスで、過去2シーズンのレシービングヤードでチームトップに立ちながらも、2023年は561ヤード、2024年は621ヤードという数字でそれを達成しており、昨シーズンの数字はタイトエンド(TE)ハンター・ヘンリーの674ヤードにおよばなかった。
重要なプレーを決められるオプションがワイドアウトに少ないことが、今オフシーズンのリシャッフルにつながった。ダグラスやケイショーン・ブート、ケンドリック・ボーン、ジャリン・ポークがペイトリオッツに残る一方、チームは4度のプロボウラーであるステフォン・ディッグスやマック・ホリンズと契約している。この2人はいずれも、以前にライバルチームのバッファロー・ビルズでプレーした経験から、ペイトリオッツになじみのある選手だ。
こういった面々がいるWRルームにおいて、ウィリアムズはスナップの機会を与えられる価値のある選手であることを証明しなければならない。とは言え、その力は十分にある。大学4年生のとき、ウィリアムズはキャッチ70回で1,198ヤード、タッチダウン14回をマーク。身長約180cm、体重約86kgに過ぎないものの、ウィリアムズには40ヤード走で4.4秒というスピードと、ボールに対する粘り強さというダイナミックな武器がある。
今後の練習でチャンスを与えられれば、まだ磨きのかかっていない部分――ルートランニングなど――に、コーナーバック(CB)クリスチャン・ゴンザレスのような優れた選手を相手に取り組むことができるだろう。
「鉄は鉄を研ぐって言うし、ゴンゾ(ゴンザレス)がいるからワクワクしている。ゴンゾを相手にやるのは、俺の役に立つだろう」とウィリアムズは言う。
ウィリアムズの前に、チャンスが広がっている。
ペイトリオッツの新人たちがトーレニングキャンプに集合する7月19日(土)から、ウィリアムズはまた、金貨袋をキャッチしようと努力していく。
【A】