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練習欠席は「ビジネス」だとビルズRBジェームス・クック

2025年08月04日(月) 12:59

バッファロー・ビルズのジェームス・クック【AP Photo/Jeffrey T. Barnes】

バッファロー・ビルズのランニングバック(RB)であるジェームス・クックが、現地3日(日)の練習に参加しなかった。

クックは契約の延長を求めながらも、参加必須のミニキャンプには姿を見せ、トレーニングキャンプにも合流して練習に参加してきた。『ESPN』のアライナ・ゲッツェンバーグによれば、今回の欠席について尋ねられた際、クックは言葉少なにこう答えたという。

「ビジネスだよ」

月曜日の練習に参加するかについての問いにも、クックスは「ビジネスだ」と返答したとのこと。

その後ほどなくして『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが“Inside Training Camp(インサイド・トレーニング・キャンプ)”でこの状況について触れている。

「両サイドが取り組んでいる。私の理解しているところでは、これまでの話し合いで、彼らの間にはそれほどの隔たりはなかった。ジェームス・クックはチームに合流し、今日までの間は、トレーニングキャンプの練習にフル参加していた。この件がどういう状況になっているかについて、改めて私の理解では、両者は長く話し合っており、それほどの隔たりはないながらも、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップ戦でのゴール間近の第4ダウンというところだ。ジェームス・クックがこの状況にゴールラインを突破させるのか? ビルズ側でも、それに一役買えるのか? それが問題だ」

「完璧に決裂しているわけではない。ジェームス・クックの契約交渉がまとまっていないなら、必ずしもフットボールだけに集中できるわけではない時期に、彼が練習に参加しないことは、全員にとって意味があるだろう。NFLではよく負傷が発生する」

クックは昨シーズンが終わって間もなく、年額1,500万ドル程度の契約を望んでいることを明らかにしていた。そのレベルの報酬があれば、クックはボルティモア・レイブンズのデリック・ヘンリーと並び、年額1,900万ドルを受け取るサンフランシスコ・49ersのクリスチャン・マカフリーや、2,060万ドルを受け取るフィラデルフィア・イーグルスのセイクワン・バークリーに次ぐ金額を得ることになる。

ビルズはこのオフシーズンの間に他の選手たちとの契約を延長しており、その中にはコーナーバック(CB)クリスチャン・ベンフォードやディフェンシブエンド(DE)グレゴリー・ルソーらがいる。しかし、クックとの間ではまだ何もフィニッシュラインを通過していない。

7月24日、クックは2025年シーズンに集中しているとし、契約は“そうなるときに”いずれまとまるだろうと語っていた。ジェネラルマネジャー(GM)ブランドン・ビーンはそのコメントの前日、クックのことは気に入っており、チームは地元が輩出した才能と再契約することを望んでいると発言。一方で、すべてをキャップスペースに収まるようにするのが“ビジネス”とも述べている。

日曜日のクックの行動(と回答)は、こういったビジネスに対応するにあたり、クックがこれまでとは異なるアプローチをとっていることを示唆している。とは言え、これまではプレーを続けてきた。日曜日の練習欠席が長いホールドインへとつながるかは、今のところ分からない。

仮にそうなるなら、ビルズはレイ・デイビスやタイ・ジョンソンといったランニングバックたちとキャンプでの準備作業を続けつつ、選択肢を検討する必要があるだろう。

ビルズのヘッドコーチ(HC)ショーン・マクダーモットは練習が始まる前に、ワイドレシーバー(WR)カリル・シャキール(ハイアンクルスプレイン)と1巡目指名のCBマックスウェル・へアストン(膝の捻挫)も週ごとの観察対象になると明かしていた。つまり、チームには打撃が次々と加わっている状況だ。

ビルズの次回の練習は4日(月)に組まれている。9日(土)に最初のプレシーズンゲームでニューヨーク・ジャイアンツと対戦するまで、練習のセッションはトータルであと3回予定されている。

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