ジャガーズが全体2位指名のトラビス・ハンターと4年の新人契約を締結
2025年06月23日(月) 15:09
NFLにやってきた新たなデュアルスレットの選手が、正式に新人契約を結んだ。
ジャクソンビル・ジャガーズが全体2位指名のトラビス・ハンターと新人契約を交わした。チームが現地22日(日)に明かしている。この契約は4年4,664万9,114ドル(約68億6,218万円)、サインボーナスが3,056万6,628ドル(約44億9,574万円)で、1巡目指名選手のスタンダードである5年目オプションを含むと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えた。
ジャガーズは4月に実施された2025年NFLドラフトの全体2位でハンターを指名するためにトレードアップしている。ダイナミックなワイドレシーバー(WR)とコーナーバック(CB)のハイブリッドであるハンターを確実に指名するべく、クリーブランド・ブラウンズに多くのドラフト指名権を送った。
ジェネラルマネジャー(GM)初年度のジェームズ・グラッドストーンによる新体制下のジャクソンビルにとって、これは大きな動きだった。グラッドストーンはドラフト当日、ハンターを“このスポーツそのものの軌跡を変える可能性を秘めた”選手だと評していた。
今年のドラフト1巡目で指名された選手の中で、正式な契約を結んだのはハンターで30人目。まだ契約を結んでいないのはシンシナティ・ベンガルズのディフェンシブエンド(DE)シェマー・スチュワートとデンバー・ブロンコスのコーナーバック(CB)ジャデイ・バロンだ。
ハンターはコロラド大学時代に、フルタイムでワイドレシーバーとコーナーバックの両方でプレーする能力によって、フットボール界に嵐を引き起こした。最終シーズンには試合平均スナップ数が111.5回、FBSの選手では2000年以降で初めて、キャリア通算タッチダウンキャッチ10回以上、インターセプト5回以上の両方をマークした選手となった。二刀流の活躍によって、ハンターは2024年カレッジシーズンの最後にハイズマントロフィーを獲得している。
これまでのオフシーズンワークアウトで、ジャガーズがゆっくりとNFLの仕事量になじませようとしてきたにもかかわらず、ハンターはデビューを心待ちにしているファンたちに強い印象を残してきた。自主参加のチーム合同練習では1日に攻守の片側でしか練習しないところからスタートし、ミニキャンプでは1日の中で攻守両面のワークアウトを開始。ヘッドコーチ(HC)リアム・コーエンは先週、練習の強度が上がっていくにつれ、行きつ戻りつしながら進めていくと話した。
初めてのNFL契約が正式に結ばれ、ハンターは来るシーズンに向けてボールの両面での準備に没頭することができるようになった。新人たちのトレーニングキャンプ集合日まで、あと1カ月を切っている。
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