レイブンズとジェッツで11シーズンを送った5度のプロボウラー、LBモズリーが引退
2025年06月20日(金) 10:25
5度のプロボウラーであるラインバッカー(LB)C.J.モズリーがキャリアに幕を引く。
モズリーはボルティモア・レイブンズとニューヨーク・ジェッツで合わせて11年を過ごしたNFLから引退することを、ソーシャルメディアへの投稿を通じて明らかにした。モズリーの引退について最初に報じたのは『CBS Sports(CBSスポーツ)』だった。
引退を表明する動画の終盤で、モズリーは「子どもの頃からの夢から覚め、それを次の世代の人たちと共有するときが来た。この人生とキャリアのすべてを通じて、自分のレガシーを築いてきた。今は新しい夢と新しい章をスタートするときだ」と話している。
モズリーはタックル1,083回、QBヒット40回、サック12回、インターセプト12回、ファンブルフォース10回、ディフェンシブタッチダウン2回をマーク。NFLで所属した2チームの双方で重要な選手だったモズリーは、7シーズンでタックル100回以上を記録しており、2ケタの試合に出場したシーズンで100回を下回ったのは1度だけだった。
アラバマ大学で2013年のバッカス賞(最優秀LB賞)、SEC守備部門年間最優秀選手賞に輝いたモズリーは、2014年NFLドラフトの全体17位指名を受けてレイブンズに加入。先発出場を果たしてすぐにチームに大きな影響を与え、ルーキーイヤーに最初のプロボウル選出を果たしたほか、オールプロのセカンドチームに選ばれ、守備部門年間最優秀新人賞の投票で2位に入った。
ボルティモアで過ごした5シーズンでラインバッカー陣のリーダーとして活躍したモズリーは、プロボウルに4度選出されている。その後、2019年3月にジェッツと5年の大型契約を交わした。
ギャンググリーン時代には浮き沈みがあり、ときにケガで悩まされることも。ジェッツでのキャリア序盤の2020年シーズンは、新型コロナウイルス感染症のパンデミックを受けてオプトアプトしていた。
ジェッツでの初年度だった2019年シーズンには、鼠径部の負傷によって2試合しか出場できなかった。2021年シーズン開幕まで長い休止期間があったものの、フィールドに戻ってすぐに調子を取り戻す。2021年から2023年の各シーズンで、モズリーはタックル数でリーグトップ10に入っている。
2022年シーズンのモズリーは、最後のプロボウルと、5度目のオールプロのセカンドチーム選出を果たした。
昨シーズンはまた負傷によって短く終わり、モズリーは低迷するジェッツのメンバーとして4試合に出場。最終的には、首の問題によって故障者リザーブに置かれた。ジェッツは3月にモズリーをリリースしている。
それから3カ月後、33歳の誕生日に、モズリーはスパイクを脱いでいる。
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