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契約延長を終えたベイトマン、「レイブンズWRのイメージを覆したい」と意欲

2025年06月20日(金) 11:12

ボルティモア・レイブンズのラショッド・ベイトマン【AP Photo/Stephanie Scarbrough】

契約延長を果たしたばかりのワイドレシーバー(WR)ラショッド・ベイトマンが、ボルティモア・レイブンズのイメージを変えるべく意気込みを見せている。

現地18日(水)、ベイトマンはミニキャンプの場から『NFL Network(NFLネットワーク)』の番組“The Insiders(ザ・インサイダーズ)”に出演し、長年にわたってレイブンズのWR陣に付きまとってきた評価を覆したいという思いを語った。

「それが俺の考え方で、昔から変わっていない」とベイトマンはNFLネットワークのイアン・ラポポートとトム・ペリセロに対して話している。

「どんな状況にあっても、いつもここでうまくいくように祈ってきたし、願ってきた。自分をドラフトしてくれたチームには、それだけの愛情とリスペクトがある。だから俺は、このチームのレシーバーに対する評価を覆したかった。実際、今はその方向にしっかり進んでいると思っている。他人の承認を求めているわけじゃないけど、正しい方向に向かっているという実感が持てるのは気分がいい」

2週間前に3年総額3,675万ドル(約53億3,867万円)の契約延長にサインしたベイトマンは、キャリア最高のシーズンを終えたばかりだ。4年目となった昨季はレシーブ45回で756ヤード、タッチダウン9回を記録。さらにポストシーズンでも2試合でキャッチ6回、90ヤード、タッチダウン2回を挙げ、飛躍のシーズンに華を添えた。

2024年にレイブンズ史上初のプロボウル選出ワイドレシーバーとなったゼイ・フラワーズと並び、ベイトマンはチームのパス攻撃陣における重要な存在となっている。クオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンが昨シーズンにキャリアハイとなる4,172パスヤード、タッチダウン41回を記録した背景には、このパスキャッチ陣の活躍があった。

6カ月前のディビジョナルラウンドで敗れたレイブンズは、パス攻撃のさらなる強化を図り、3度のオールプロ選出経験を持つベテランWRのディアンドレ・ホプキンスと契約。ベイトマンはすでに、そのホプキンスの存在による効果を実感していると言う。

「彼が長年このリーグでプレーしてきて、数々の素晴らしい実績を残してきたことは一目で分かる」とホプキンスについてベイトマンは語った。

「彼のこれまでの実績やチームにもたらす影響に対して、多くの人が敬意を払っている。今の彼は、非常に優れたベテランとしてチームに貢献してくれている。アドバイスも惜しまずにくれるし、それは俺だけじゃなく、他の若い選手たちに対しても同じ。俺たちはみんな年下だから、彼の言葉に耳を傾け、できる限り吸収しようとしている。彼が築いてきたものを自分たちのプレーや人格に取り入れて、チームの助けになれればと思っている。俺たちにとって頼れる存在だし、今シーズンのチームにとっても重要な存在になるはずだ」

レイブンズは水曜日にコーナーバック(CB)ジャイア・アレクサンダーと契約し、オフシーズンの終盤にもう1人ベテラン選手を獲得した。この補強についてベイトマンは、今年の夏にレシーバー陣をさらに成長させる要素になると話している。

「練習では間違いなく激しいバトルになる」とベイトマンはコメント。

「このチームのディフェンスは前からタフだし、そこにジャイアが加わることで、俺たちにとっても確実にプラスになる。ジャイアを今のメンバーの中に加えることで、どんな相乗効果が生まれるか楽しみだし、まさにレイブンズらしいフットボールになるはずだ」

6月のミニキャンプでは多くの選手やコーチが同様の感想を口にするが、ベイトマンも水曜日に「全員が速くて、力強くて、パワフルに見える」と語り、チーム全体が「活動の再開とリング獲得に向けてやる気満々だ」と意気込みを見せた。

8年目を迎えるジャクソンは、今季こそ長年の課題であるプレーオフ突破を目指している。そんな中、2度のMVPに輝いた司令塔は2025年シーズンに向けてリベンジに燃えているようだとベイトマンは言う。

「確かにスリムになって、動きがより速く、俊敏になっている。このリーグは、例によって彼に苦しめられることになる」とベイトマンはジャクソンについて話している。

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