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ファルコンズRBコールマン、鎌状赤血球貧血症でデンバー戦に欠場か

2016年10月04日(火) 13:34


アトランタ・ファルコンズRBテビン・コールマン【AP Photo/David Goldman】

アトランタ・ファルコンズのランニングバック(RB)テビン・コールマンとデボンタ・フリーマンは2016年シーズンこれまでの4週間を通してNFL全体で最も躍動しているコンビだ。しかし、コールマンは鎌状赤血球貧血症を患っている。

第5週には今季まだ無敗の昨年度スーパーボウルチャンピオンであるデンバー・ブロンコス戦に挑むが、ファルコンズはカギとなる重要な選手を1人欠いた状態で勝つことはできるだろうか。

コールマンは『ESPN.com』のボーン・マクレアーに対して「この症状があるから、俺はデンバーでプレーできるか分からない。自分がどんな感覚なのか、どんな風になるのか想像もつかない。デンバーには1度も行ったことがないんだ」と心境を述べた。

コールマンに発症した鎌状赤血球貧血症とは、赤血球が鎌状に突然変異することで、デンバーのような高度の高い場所では脱水症状や呼吸器系のトラブル発症の原因となる病だ。

有名なところでは、かつてNFLでセーフティ(S)を務めたライアン・クラークもこの病気を発症しており、2007年に彼がピッツバーグ・スティーラーズの一員としてデンバーでプレーしていた際には症状が悪化し、深刻な事態へと陥った。

コールマンは「この病気は少し怖いし、神経質にもなる。自分の人生がかかっているんだ。様子を見ながらだ。デンバーに着いてからの体調を見て、ヘッドコーチ(HC)のダン(クイン)と相談しながら決めていきたい。ダンとよくコミュニケーションを取って、プレーできるかどうか、体が疲れていないかどうか、呼吸が苦しくないかどうかを見極める必要がある。賢明に対処しなくてはいけない」と語った。

ファルコンズHCのダン・クインは3日、「コールマンのデンバー戦出場はあり得る」と語り、コールマンは「高度の高い場所でプレーした経験がないので、デンバーに向かう前により詳細に検査する予定だ」とコメント。

もしコールマンが日曜日の試合に出場できない場合、クオーターバック(QB)マット・ライアンの攻撃プランを大幅に狭めることになるだろう。今季、コールマンとフリーマンのコンビは誰にもまだ止められていない。コールマンの空いたスペースでの能力や、パスゲームでの彼はフリーマンに休息を与えることを可能にしている。

コールマンは「プレーできなければ、全く気持ちは晴れないだろう。チームがそこで戦っていて自分もチームのために試合に出て戦いたいと思うからこそ、かなり感情的になるかもしれない。チームメイトがプレーしているのを見れば、当然自分だってプレーしたくなるに決まっている。試合に出れなければ本当に落胆するだろうが、最悪のケースもあるので理解はするつもりだ」と胸の内を明かした。

ブロンコス戦、コールマンが試合に出場したとしてもファルコンズが無理に彼を使うことはないだろう。今回はフリーマンのゲームとなりそうだ。