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「QBホイヤーが先発にとどまる可能性あり」とベアーズHCフォックス

2016年10月04日(火) 20:34


ベアーズQBブライアン・ホイヤー【AP Photo/Charles Rex Arbogast】

シカゴ・ベアーズ史上、これほどまでにファンを笑顔にさせる月曜日があっただろうか。この多くの要因はクオーターバック(QB)ブライアン・ホイヤーにある。

読み間違いではない。ホイヤーは昨シーズンのプレーオフでカンザスシティ・チーフスに屈辱的なシャットアウトで敗戦を喫したヒューストン・テキサンズのQB(当時)として有名だろうか。そのホイヤーが現地2日(日)、パス36回中28回成功、302ヤード、2タッチダウンを記録し、17対14でチームの今季初勝利に貢献した。

ただし、ご存知の通り、ホイヤーに関して喜びすぎは禁物だ。ホイヤーはまだ1回の勝利に貢献しただけのQBである。しかし、ヘッドコーチ(HC)のジョン・フォックスはホイヤーが親指を負傷した先発QBジェイ・カトラーの代わりとなる選手だと信じる者のうちの一人だ。

29対14で黒星を喫した第2週マンデーナイトフットボールのフィラデルフィア・イーグルス戦でホイヤーはカトラーに代わり、途中出場を果たした。また、31対17で敗れた第3週のダラス・カウボーイズ戦ではパス49回中30回の成功、317ヤード、2得点に絡んだ。そして迎えた第5週、ホイヤーはベアーズ初勝利に貢献。デトロイト・ライオンズ戦に勝利した際の成績は素晴らしいものだったが、彼が出場した試合を見ていると、毎回同じミスを繰り返しており、ホイヤーの限界が見て取れる。ホイヤーは正確なショートパスを出せる一方、ランプレーで臨機応変な対応を強いられた際の対応力に乏しく、怒り狂ったかのように15ヤードも先に投げることもあった。

たとえカトラーの状態が良くとも、ホイヤーの残した300ヤードオーバーの数字と勝利という結果がある限り、HCフォックスやチームスタッフも細かいことは気にしないというスタンスであるのは明白だ。2020年までの契約にもかかわらず、カトラーにとってはシカゴでのプレー時間が減り、リーダーシップがより存在感を失っていく不吉な前触れでもある。