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「LBジョーンズに非はなかった」とパンサーズHCリベラ

2016年10月04日(火) 13:28


カロライナ・パンサーズのキャム・ニュートンへヒットするアトランタ・ファルコンズのディオン・ジョーンズ【AP Photo/Rainier Ehrhardt】

カロライナ・パンサーズのクオーターバック(QB)キャム・ニュートンが受けたヒットが物議をかもしている。パンサーズがアトランタ・ファルコンズに黒星を喫した試合の第4クオーター、ファルコンズのラインバッカー(LB)ディオン・ジョーンズがニュートンにヒットした。

このヒットはニュートンを脳震とうプロトコル入りさせたと同時に、ニュートンがゴールラインを割る際に低くダイブすることによって、あるいは、上体を起こしていなければ避けられたのではないかといった憶測を呼んだ。

かつてはLBを務め、ランナーとしてのニュートンに対し、より保守的な立場を取るべきだと声を上げて主張するパンサーズのヘッドコーチ(HC)ロン・リベラは現地3日(月)、「ジョーンズに非はない」と語った。リベラは続けて「もしニュートンがあの場面でLBであったら、彼も同じことをしたであろう」とコメント。

3日、リベラは記者に対して「私的に言えば、ディフェンス選手として相手の攻撃選手がこちらのゴールラインに近づいているがまだラインを割っていないと判断すれば、誰だってその選手を止めにかかるはずだ。ジョーンズは自分の仕事をやっただけだと思う」と語った。

リベラはまた、ニュートンに関する追加情報がまだなく、「この件に関してはトレーナーやドクターらに任せている。私の口から誤ったことは言いたくないので、今はただ待ちの状況だ」とも明かした。

先週のミネソタ・バイキングス戦で8度のサック、今週はファルコンズ戦で1サックを受けたニュートンにとってこれは行き過ぎではないかと問われた際、リベラはこう答えた。

「繰り返すが、彼だけがその質問に答えられる。ニュートンを守るためにわれわれもベストを尽くしている。ルートにはレシーバーもいたが彼はランを選択した。ニュートンはそういう選手だ。彼は闘争心に溢れた攻撃的な選手であるがため、常にケガのリスクも背負う。ニュートンにはそれをわかった上で、より慎重に判断を下してもらいたいと願っている。今回の試合では彼を守るため、われわれはいつもとは違った戦略で挑んだ。1度だけサックを許したが、あれはDE(ドワイト)フリーニーの素晴らしいプレーだった。これは彼の得意とするプレーだろう。それ以外では、ニュートンはよく守られていた」

パンサーズに関する重要な真実をわれわれは認識している。それは、ニュートン不在のパンサーズが2015年レベルの成功を収めることができないということだ。ある意味ニュートンはランゲームの中では体格や精神面の強さを生かし成功している。スーパーボウル以来、ニュートンは容赦ないパスラッシュのターゲットだ。

ようやくこの話が終着点まで来た。リベラはニュートンの保護を提唱すると同時に、NFLの守備選手の責務や精神を理解する立場から素晴らしい役割を果たしている。いくらかの批判を浴びてはいるが、リベラ個人がニュートンを心配しているのは明らかだ。今週のリベラが脳震とうプロトコルを終えるニュートンをどう扱うのか、注目すべきだろう。