コーチ陣の変更を検討する可能性があるとバッカニアーズHCボウルズ
2022年10月29日(土) 18:093勝5敗のタンパベイ・バッカニアーズは今も暗い状況の中にいる。現地27日(木)夜に行われた試合ではボルティモア・レイブンズに27対22で敗れ、3試合連続で黒星を喫した。相次いで悲惨なパフォーマンスを見せているバッカニアーズは、ここ6試合で5試合を落としている。
昨季のスーパーボウルチャンピオンであるロサンゼルス・ラムズとの試合をシーズン第9週に控えている中、バッカニアーズのヘッドコーチ(HC)トッド・ボウルズは木曜日の試合後、コーチングスタッフに変更を加える可能性があると述べた。
チーム公式記録によると、ボウルズHCは「今週末はあらゆることについて話すつもりだ。プレーがうまくいっていないときは、すべてを検討するものだ。私たちはスタッフとして話し合うつもりだ」と語ったという。
ボウルズHCはシーズン第7週にカロライナ・パンサーズに敗れた後にコーチングスタッフの変更を考えていないと主張していたところから大きく方針を変えている。
最も大きな疑問となっているのは、攻撃コーディネーター(OC)バイロン・レフトウィッチがシーズンを通して苦戦し続けているオフェンスを今後も率いていくのかという点だ。
今季、バッカニアーズがランヤードで50ヤードを下回った試合はレイブンズ戦で4つとなっている。これはNFLで最も多い数字だ。クオーターバック(QB)トム・ブレイディとパスプレーは一貫性を保てておらず、レッドゾーンではかなりの苦戦を強いられている。バッカニアーズはレイブンズ戦で第2クオーターと第3クオーターに5回連続でパントを選択しており、レッドゾーンのプレーを成功させたのは5回中2回だった。
バッカニアーズが今シーズンに22点より多くの点数を挙げたのは8試合中1試合しかない。
木曜日の敗北を受けて、ブレイディは先発を務めるようになってから初めて、負け越し数が2以上となった。また、ブレイディ率いるチームが3連敗を喫したのは2002年シーズン以来のことだった。
ブレイディは「僕たちはすべてを解決しようとしている。もう一度、評価していく。自分たちが何をやっているのか、何をすればもっとよくなるのかを確認するために少し時間をとるつもりだ」と話している。
次戦までは通常より長い期間があくため、不調が続いているバッカニアーズはあらゆることを検討するはずだ。オフェンスはランニングバック(RB)レナード・フォーネットのスナップ数を減らして新人RBラシャード・ホワイトのタッチ数を増やす可能性がある。また、再びランプレーで苦戦していたディフェンスは何らかの変化を起こさなければならない。
インサイドラインバッカー(ILB)ラボンテ・デービッドは「すげえ厳しい状況だ」とコメントしている。「ここに座ってウソをつくつもりはない。ロッカールームには才能のある選手がいると分かっているからこそ、もどかしい。勝てるはずの試合で3連敗したのはめちゃくちゃ悔しい。それが何なのか分からないけど、先週もやつらに言ったんだ。もう鏡を見ることはない。自分の魂を掘り起こして取り出すんだってな。やっていることをどう思おうが関係ねえ。どうにかして、良くなる方法を見つけなきゃいけないんだ」
自分たちが絶望していることに気づいているバッカニアーズは、何らかの形で変化を起こすかもしれない。
「まだ暗い状況だ」と言うボウルズHCは「一貫して試合に勝ち、一貫して4クオーターをプレーできるようになるまでは暗いままだろう。そこから抜け出せないというわけではない。コーチとして、選手として、単純にやるべきことが多くあるということだ」と続けた。
【RA】