タンパベイ・バッカニアーズが現地27日（木）夜に27対22でボルティモア・レイブンズに敗れたことにより、日曜日に開催されるカロライナ・パンサーズ対アトランタ・ファルコンズ戦への関心が高まっている。

バッカニアーズが3勝5敗になったため、パンサーズ対ファルコンズ戦の勝者が悲惨な状況にあるNFC（ナショナル・フットボール・カンファレンス）南地区の首位に立つことになった。

日曜日の試合を迎えるにあたり、3勝4敗となっているファルコンズは、勝てばバッカニアーズに1勝差をつけられる。パンサーズが勝てば、少なくとも地区内3チームの成績が同じになり、ニューオーリンズ・セインツがラスベガス・レイダースに勝った場合は全チームが3勝5敗で並ぶ。

『Associated Press（AP通信）』によると、ファルコンズのクオーターバック（QB）マーカス・マリオタは木曜日に「ディビジョンゲームであることは理解している。ディビジョン内である程度リードしなければならないし、差を広げたい。ここからがスタートだ」と語ったという。

ファルコンズは7週間を通してランプレーに大きく依存しており、ランで5位につけているのに対してパスでは31位となっている。2022年シーズンでパスヤードよりランヤードの方が多いチームはファルコンズの他にシカゴ・ベアーズとニューヨーク・ジャイアンツだけだ。

一方、チームのベストプレーヤーの1人であるランニングバック（RB）クリスチャン・マカフリーをトレードで手放したパンサーズが、驚くべきことにディビジョン首位に浮上する可能性が出てきている。シーズン第7週に実施されたバッカニアーズ戦でQBのP.J.ウォーカーが素晴らしい活躍を見せたことにより、シーズン第3週にセインツに勝利していたパンサーズは、地区ライバル相手に今季2勝目を挙げた。地区外のチームとの対戦では0勝5敗となっているパンサーズだが、ファルコンズを倒せばNFC南地区内の試合では無敗を維持できる。

AP通信によると、ウォーカーは「（マカフリーが）このチームにとってどういう存在だったかは分かっていた。彼が何をもたらしてくれていたかは分かっていたけど、それでも俺たちは出ていって実行し、高いレベルでプレーしなきゃいけなかった」と話しているという。

ウォーカーは被パスヤードで最下位に沈んでいるファルコンズ守備陣と対峙する。ウォーカーが良い試合を展開すれば、パンサーズは絶望的な状況から暫定ヘッドコーチ（HC）スティーブ・ウィルクスの下で地区首位に躍り出ることになりそうだ。

【RA】