ジャガーズが出場停止処分中のファルコンズWRリドリーをトレードで獲得
2022年11月02日(水) 10:49ジャクソンビル・ジャガーズはトレード期限当日にワイドレシーバー(WR)を加えたが、それは2022年シーズンに貢献してくれる選手ではない。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地1日(火)に状況を知る人物の話を元に伝えたところによると、ジャガーズが出場停止処分を受けているWRカルビン・リドリーをアトランタ・ファルコンズから獲得したという。ファルコンズは見返りとして将来のドラフト指名権を獲得する。これは最も条件がそろった場合に2023年ドラフト5巡目指名権および2024年ドラフト2巡目指名権になり得るが、リドリーの復帰が条件となっている。
ラポポートによると、リドリーが期日までに復帰しなかった場合、2023年ドラフト5巡目指名権は6巡目指名権に変わるとのこと。また、リドリーが2024年にチーム入りすることになれば、ファルコンズは少なくとも2024年ドラフト4巡目指名権を獲得する。リドリーが一定のプレータイムを満たせば、それは3巡目指名権に変換され、ジャガーズがリドリーと長期契約を結ぶ場合は2巡目指名権となる。
その後、ジャガーズはこの取引を正式に発表した。
チーム公式サイトによると、ジャガーズのジェネラルマネジャー(GM)トレント・バールケは「カルビン・リドリーをわれわれの組織やデュバルコミュニティに迎え入れられることを楽しみにしている」と述べたという。「これは、2023年以降に向けて選手層を厚くしていく中で、すでに才能豊かなワイドレシーバー陣に実績のあるプレーメーカーを加える機会だ。今シーズンを順調に終え、適切な時期にカルビンをわれわれのプログラムに組み入れることを楽しみにしている」
リドリーはNFI(非フットボール故障者)リストに登録され、クラブの施設を離れていた2021年シーズン中にNFLの試合で賭博を行ったとして、少なくとも2022年シーズン末までの出場停止処分を今年3月に言い渡されている。
リドリーは2023年2月15日(水)以降に復帰を申請することが可能だ。
今回の件はジャガーズにとって大胆な動きだと言えよう。ジャガーズはスピードと、クオーターバック(QB)トレバー・ローレンスのためにセパレーションを生み出せるレシーバーを猛烈に必要としていた。リドリーは2勝6敗となっている今季のジャガーズを助けることはできないが、ダグ・ペダーソンHC(ヘッドコーチ)率いるクラブのアウトサイドに欠けている違いを生み出す才能を2023年にもたらすことはできるだろう。ドラフト1巡目指名を受けたローレンスとWRクリスチャン・カークのコンビネーションは良いスタートを切っているものの、ジャガーズがドラフトで別のワイドレシーバーを獲得する可能性を妨げるものではない。
リドリーのアトランタでの将来は、1年間の出場停止処分を科される前から不確かなものになっていた。27歳のリドリーは2021年10月31日、“精神的な安定”に専念するためにチームから離れると発表している。
アーサー・スミスHCがランファースト、ランセカンドおよび可能であればランサードのオフェンスを展開することと、ドラフトでWRドレイク・ロンドンやタイトエンド(TE)カイル・ピッツを獲得していたことを踏まえると、ファルコンズは2023年ドラフトより前の時点でリドリーをトレードする可能性が高いとみられていた。そして火曜日、彼らはジャガーズと逃すことのできない取引をする機会を得ている。
出場停止期間中に契約が停止していることにより、リドリーは2023年に、5年目となるルーキー契約の下でプレーし、1,111万6,000ドル(約16億4,109万円)を受け取る予定だ。
【RA】