ニュース

守備陣が危機を脱し“始めている”とブラウンズDEギャレット

2022年11月02日(水) 14:02


クリーブランド・ブラウンズのマイルズ・ギャレット【AP Photo/Ron Schwane】

今はそのようには見えないが、クリーブランド・ブラウンズの守備陣は急激に良くなっている。

散々なスタートを切った後、ブラウンズのディフェンシブエンド(DE)マイルズ・ギャレットとその仲間たちは、現地10月31日(月)夜に32対13でシンシナティ・ベンガルズを下した試合を含め、2週連続で好プレーを見せてきた。

ディフェンスは危機から脱したのかと質問されたギャレットは「そうなり始めているな」と答えている。「かなりいいパフォーマンスを2回連続で見せている。今回は前半のプレーが良かった。それから相手を17点以下におさえられた。俺たちは毎試合、それを目指している。こういうパフォーマンスを積み重ねていく必要がある」

月曜夜、ブラウンズのディフェンシブフロントは試合を制御し、ベンガルズより優位に立っていた。ブラウンズはクオーターバック(QB)ジョー・バロウ率いるオフェンスの攻撃を229ヤードにおさえている。ベンガルズは爆発的なプレーのほとんどをすでに勝敗が決まっている終盤になってから見せていた。

守備コーディネーター(DC)ジョー・ウッズの指揮下にあるブラウンズディフェンスは、2週連続でAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区の相手にいいプレーを発揮している。シーズン第7週にはボルティモア・レイブンズのQBラマー・ジャクソンをほとんど封じ込めていたが、オフェンスが不調だったため、試合には23対20で敗れた。

先日に起こした自動車の事故で負傷するも、そこから完全に回復したように見受けられるギャレットは、ベンガルズ戦で圧倒的なプレーを見せつけている。ギャレットがオープニングドライブでベンガルズのパスをチップしたことがインターセプトにつながり、ブラウンズ守備陣の雰囲気がそこで決まった。最終的にサック1.5回、QBヒット4回、QBプレッシャー6回、パスディフェンス1回を記録したギャレットの存在によって中断されたプレーは他にも多くある。

ギャレットは雰囲気をつくるのに貢献したと思うかと質問された際に「そうだな」と答え、「最初にチップしたパスがインターセプトにつながって、それからサックした。あれはみんなが“銀行が開いてるぞ。みんな何かつかめ”って感じだったな。俺はビッグプレーを決めるためにパサーに向かってラッシュをかけたけど、必死にプレーしているやつらがいっぱいいた。見ていて最高だったよ」と続けた。

月曜夜、ギャレットはディフェンス部門年間最優秀選手賞に選ばれるような活躍をどの週でもできることを世界に知らしめている。彼がバックフィールドを混乱させると、ディフェンス全体が一変するのだ。

ブラウンズのヘッドコーチ(HC)ケビン・ステファンスキーは「マイルズはとても良かった」と述べている。「彼は背番号95(ギャレットの番号)がすべきことをする。圧倒的なプレーをしていた。彼を1対1でブロックするのはとても難しい。彼にものすごく注目が集まれば、他は1対1になるのだ」

ブラウンズ守備陣のフロントセブンは圧倒的な強さを見せつけ、サック5回、タックルフォーロス4回、ファンブル1回を決めている。

ブラウンズはシーズン初期にセカンダリーに問題を抱えていた。しかし、負傷者が出ることでシャッフルされた状態になっているにもかかわらず、ここ数週間でその状況は改善している。マンデーナイトのようにディフェンシブラインが支配的になれば、それはセカンダリーにとっての助けにもなるはずだ。

コーナーバック(CB)グレッグ・ニューサム二世はプレッシャーについて「間違いない。俺たちの仕事がすごくやりやすくなる」と語った。「仲間がホームに戻れば、俺たちの仕事は楽になる。素晴らしいスキームを組んで、素晴らしいプレーをフロントで展開してくれたジョー・ウッズに感謝している。彼らは今日、ホームに戻ることができた」

今回の勝利でブラウンズの連敗記録は4試合で止まり、現時点の成績は3勝5敗となった。これを受けて、AFCでポストシーズン進出圏内を目指せるという希望の光が残っている。とはいえ、ディフェンスはシーズン第9週のバイウイーク後もそれを証明し続けなければならない。ブラウンズはバイウイーク明けにスピーディなマイアミ・ドルフィンズと強力なバッファロー・ビルズと対戦する予定だ。

ウッズDC率いるディフェンスがここ2試合で自分たちのポテンシャルを発揮したのか、それとも単純にちょうどいいタイミングで弱っていた相手にあたっただけなのか、これから見ていくことになる。

【RA】