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WRチェイスの欠場はパフォーマンス低下の“言い訳にならない”とベンガルズQBバロウ

2022年11月02日(水) 13:10


シンシナティ・ベンガルズのジョー・バロウ【AP Photo/David Richard】

点と点は簡単につながる。今季初めてワイドレシーバー(WR)ジャマール・チェイスを欠いた試合で、シンシナティ・ベンガルズのオフェンスは一気に悪化してしまった。

現地10月31日(月)夜、ベンガルズはクリーブランド・ブラウンズに32対13で敗れている。ベンガルズのクオーターバック(QB)ジョー・バロウとオフェンスは、チェイスがいないことで試合の大半で呼吸が合っていないように見受けられ、守備陣に異なるカバーをさせることになった。ベンガルズはトータルでわずか229ヤード(前半はたった100ヤード)しか獲得できず、第3ダウンの攻撃は10回中4回しか成功させていない。バロウは35回のパスを投げて232ヤード、タッチダウン2回、インターセプト1回をマークしている。

また、それはベンガルズのパスキャッチャーが1人として50ヤード以上を稼げなかった今季初の試合となった。最も好成績を残したWRティー・ヒギンズは49ヤードを記録。そのうちの41ヤードは1回の長距離のタッチダウンキャッチで稼いでいる。

試合に敗れた後、バロウはどれほどオフェンスがチェイスを欲していたのかと質問された。

それに対し、3年目のQBであるバロウは「彼が抜けたときはいつだって影響を受けるけど、彼がいなかったとしても、俺たちは今夜の出来よりもっといいオフェンスのはずだ。それへの言い訳なんてない」と答えている。

チェイスがいなくても、ヒギンズをはじめとしてWRタイラー・ボイドやランニングバック(RB)ジョー・ミクソン、タイトエンド(TE)ヘイデン・ハーストなど、ベンガルズには攻撃を進めるための武器が他にもある。しかし、チェイスの存在によって相手ディフェンスが特定の守備をせざるを得なくなり、ベンガルズ攻撃陣の動きがよりクリアになることは明らかだ。

バロウはチェイスのケガについて「仲間の1人がそういうふうになるのはいつだってつらい」と話している。「重荷にはならないようにしたい。いつかは復帰してくれると思っている。それがいつになるかは分からない。彼はフィールドに戻るために必要なことをするだろう」

チェイスが戻ってくるまでの間に、ベンガルズは攻守両面で良いプレーをする方法を考え出す必要がある。チェイスがいようといまいと、前回のパフォーマンスは悲惨なものだった。その結果、ベンガルズはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区でボルティモア・レイブンズに1ゲーム差で負けて2位となっている。

ヘッドコーチ(HC)のザック・テイラーは「私たちはこういうタイプのチームではない」とコメントし、次のように続けた。「これは17試合あるシーズンのうちの1試合だ。今日はどの局面でもベストな状態ではなかった。それが自分たちの本来の姿ではないと確信しているが、修正をして、この1戦をすぐに水に流して、6日後に控えるカロライナ(パンサーズ)戦に目を向けなければならない。すぐにこの状況を打開して次の日曜日にプレーするのは絶好の機会だ」

ベンガルズはシーズン第10週にバイウイークを迎える前にパンサーズと対戦する。それ以降は、ピッツバーグ・スティーラーズ、テネシー・タイタンズ、カンザスシティ・チーフスと試合した後に、ブラウンズとの再戦に挑む予定だ。ベンガルズはバッファロー・ビルズやレイブンズとホームで戦った後にシーズン閉幕を迎える。それまでにテイラーHC率いるチームは、月曜日の姿とは打って変わってプレーオフ進出を目指せるチームであることを証明するチャンスを得るだろう。

【RA】