トレード期限当日に複数チームから問い合わせを受けていたカーディナルスWRホプキンス
2022年11月07日(月) 10:01先週に迎えたトレード期限当日には歴史的な数の取引が行われた。
思い通りにできたチームもあれば、そうではなかったチームもあっただろう。
情報筋の話によれば、アリゾナ・カーディナルスのワイドレシーバー(WR)ディアンドレ・ホプキンスにはトレードに関する問い合わせが殺到し、複数のチームがジェネラルマネジャー(GM)スティーブ・カイムにホプキンスのトレードが可能か尋ねていたという。
また、状況を知る複数の人物の話によると、カイムGMはホプキンスのトレードに乗り気ではなかったとのこと。何を提示されても取引しなかったのか、それとも単に適当な見返りを得られなかったために取引しなかったのかは不明だ。
カーディナルスは3勝5敗となっている。そして、各チームがトレード期限までに勝率.500以下のチームにスター選手に関する問い合わせをすることはしばしばある。ほとんどの場合で進展はないが、それでも各チームは試しにそうしてみるのだ。
今季は各チームがホプキンスについて問い合わせていたため、そうしたチームがオフシーズンに再びホプキンス獲得を目指す可能性が出てきている。今年を終えた後、ホプキンスの契約にはあと2年が残されており、報酬は来年が1,945万ドル(約28億5,751万円)、2024年が1,491万5,000ドル(約21億9,081万円)となる予定だ。ホプキンスの契約に保証金は残されていない。
6試合の出場停止処分を受けた後、カーディナルスのラインアップに戻ってきたホプキンスは、すぐにチームに影響を与えてきた。これまでに出場した2試合でレシーブ22回、262ヤード、タッチダウン1回をマークしており、NFLで最高のパスキャッチャーの1人としての地位を再び確立している。
『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』が詳述している通り、ホプキンスがクオーターバック(QB)カイラー・マレーに与えている影響は疑う余地もない。
今季、マレーはホプキンスが出場している試合のアテンプト平均がそうではない試合よりも1.4ヤード以上多くなっている。パス成功率は65.1%から70%に上昇し、パサーレーティングも81.9から97.7となった。マレーはホプキンスと共にプレーする際、よりアグレッシブに、より効率的にもなっている。
今年、マレーはホプキンスに対するパスのアテンプト平均が10.5ヤードとなっている一方で、他の選手に対してはわずか6.3ヤードだ。また、ホプキンスとのプレーではパサーレーティングが119.4である一方、他のレシーバーとのプレーでは85.9という記録にとどまっている。
間違いなく、マレーとオフェンスはホプキンスがアリゾナにとどまったことを喜んでいるはずだ。オフシーズンも同じ状況を維持できるかどうかはそのうち分かるだろう。
【RA】