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ジェッツがビルズ戦で大金星、“これまで通りのジェッツではない”とTEコンクリン

2022年11月08日(火) 12:06


ニューヨーク・ジェッツのタイラー・コンクリン【AP Photo/John Minchillo】

シーズン第8週に行われたニューイングランド・ペイトリオッツ戦に敗れたことで、ニューヨーク・ジェッツがシーズン序盤に見せていた奇跡的な活躍は幻想だったのではないかという見方が再燃していた。そのため、シーズン第9週のバッファロー・ビルズ戦を前に、ジェッツはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)東地区の強豪に打ちのめされるのだろうと多くの人が予想していた。

しかし、闘志に燃えるロバート・サラーHC(ヘッドコーチ)率いるチームは、ビルズのクオーターバック(QB)ジョシュ・アレンを混乱に陥れている。その一方で、QBザック・ウィルソンが致命的なインターセプトを避けながら、オフェンスが終盤にかけてプレーを展開させたことで、ジェッツはビルズに20対17で大金星を挙げたのだ。

タイトエンド(TE)タイラー・コンクリンは『ESPN』に「このロッカールームの外にいる人たちは全員、俺たちにチャンスがあると思っていなかっただろうけど、俺たちからすればシーズン中、ずっと同じストーリーが続いている」と話している。「みんななんとなく“Same Old Jets(セイム・オールド・ジェッツ/これまで通りのジェッツ)”になると思っているんじゃないか? 先週は“ああ、セイム・オールド・ジェッツだ”って感じだっただろ。何だと思う? 俺たちはセイム・オールド・ジェッツじゃねえんだ」

第2クオーターの途中でアレンが2回目のタッチダウンランを決めたことにより、点差が14対3となったとき、ジェッツは優秀なビルズを相手に窮地に立たされていた可能性がある。また、第3クオーターの序盤に何度も攻撃を重ねてレッドゾーンに到達したにもかかわらず、ウィルソンがファンブルを喫してそれまでの努力が無駄になった後、ジェッツはこれまで通り、精彩を欠く姿になるのではないかと思われた。

しかしながら、主に若手の才能豊かな選手たちのおかげで、ジェッツ守備陣はそこから立て直している。コーナーバック(CB)ソース・ガードナーがインターセプトを決めたプレーに続いて、ウィルソンがランニングバック(RB)ジェームズ・ロビンソンに7ヤードのタッチダウンパスを通したことにより、ジェッツはジェッツは17対14でリードした。

第4クオーターにまたしても反撃に出たジェッツ守備陣は、ビルズの攻撃をフィールドゴールだけに抑えている。そこからジェッツはランプレーで攻め続けた。RBマイケル・カーター(キャリー12回で76ヤード、タッチダウン1回)とロビンソン(キャリー13回で48ヤード)は合わせてキャリー25回で124ヤード、タッチダウン1回をマーク。この試合で合計174ランヤードを獲得したジェッツは今季、90ランヤード以上を稼いだ試合の戦績が6勝0敗となっている。

「多くの人が驚くと思う。そうだろう?」と述べたサラーHCは「ロッカールーム内で驚いている人はいないと思う」と続けた。

そして、サラーHCは「私たちがひるむことはない。ひるむには若すぎるからね」とつけ加えている。

シーズン第8週と第9週の最も大きな違いは、ウィルソンが無理に攻めなかった点だ。ウィルソンはキャリアハイとなるパス成功率72.0%を記録しただけではなく、パサーレーティング101.1をマークしてシーズンハイも更新した。ジェッツが必要としているのはまさにそうしたQBだ。ウィルソンがオフェンスの中で活躍し、ディフェンスが力を発揮し続ければ、ジェッツがプレーオフレースから急降下することはないだろう。

【RA】