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コルツ暫定HC就任は「ショックどころではない」とジェフ・サタデー

2022年11月08日(火) 14:39


ジェフ・サタデー【NFL】

インディアナポリス・コルツのオーナーであるジム・アーセイは現地7日(月)にチームの進路を転換し、そのプロセスでNFL界を驚かせた。

月曜日の夜に実施された長く、紆余曲折した記者会見の中で、アーセイオーナーはヘッドコーチ(HC)フランク・ライクの解雇は難しい決断だったと強調している。その後、アーセイはジェフ・サタデーのゲーム理解やプレー経験を、NFLでのコーチング経験がないにもかかわらず暫定HCたるべき人物だと判断した理由として説明した。

ジェネラルマネジャー(GM)のクリス・バラードとサタデーが同席した記者会見の場で、アーセイは「彼にNFL経験がまったくないことに満足している」と話している。

「彼がこのリーグにある恐れを学んでいないことをうれしく思う。なぜなら、それはすべてのコーチにとって厳しいものだからだ。彼らは恐れている。彼らは分析し、困難になっている。彼にはそういったものがない。彼にはその恐れがない。そして、他の候補者もいない。彼がいて、われわれは幸運だった。それに、彼には豊富な経験がある。彼はこのゲームを内側から知っているし、コーチや選手との関係性についても把握している」

「彼にはこれを担う能力が十分にあると私は理解している」

隣に座るバラードGMを維持する想定か尋ねられたアーセイは「もちろん、そうだ」と答えた。

アーセイとバラードは日曜日にサタデーと話し合いを持った。そのサタデーこそが、暫定であるかどうかを問わず、自分が新ヘッドコーチであることに誰よりも衝撃を受けている人物だ。

「ショックどころじゃない。話し合いをして、あっという間に事態は進んだ」とサタデーは振り返った。

サタデーとアーセイは日曜日の夜に話し合い、月曜日の朝にはサタデーが就任を承諾したという。

「大混乱の12時間だった」とサタデーは言う。

長い間『ESPN』のアナリストを務めていたサタデーは、この状況についてどう思うか尋ねられた。

「ショックだったし、皆さんと同じ疑問を抱いていただろう。アーセイ氏に“どんな役割であれ、なぜ私が候補になるのか教えてほしい”と言ったんだ」と言うサタデーは次のように続けた。

「私はここ数年、ここでフランクやクリス(OLコーチのクリス・ストローサー)、そして沢山の人々にコンサルタントとして助言してきた。NFLやカレッジのコーチたちとも会ったし、自分の準備はしっかりできていると感じていた」

月曜日になるまでサタデーは報酬を受けてコルツのコンサルタントを務めており、バラードGMは2019年にチームがサタデーにオフェンシブライン(OL)コーチのオファーを出していたことを指摘している。

カレッジやプロでのコーチングの経験がない状態でヘッドコーチに指名された元選手としては、1961年にミネソタ・バイキングスの初代HCに任命され、プロフットボールの殿堂入りを果たしたノーム・バン・ブロックリン以来だと見られるサタデーは、高校コーチとしてサイドラインでの経験を積んだ。

ジョージア州ダクラのヘブロン・クリスチャン・アカデミーによれば、サタデーはこの学校で2シーズンにわたってアシスタントコーチを務めた後、2017年から2019年にヘッドコーチとして20勝16敗を記録したという。

選手としてのサタデーはNFLで14シーズンを過ごしたベテランであり、コルツで送った13シーズンではプロボウル選出が5度、オールプロ選出が2度を数え、スーパーボウル制覇も一度達成している。

すぐさま仕事に着手したサタデーは、月曜日にクオーターバック(QB)サム・エリンガーが先発にとどまると発表。プレーコーラーについてはチーム内の候補者たちと面談を行っているという。以前はライク元HCがプレーコールを行っており、元攻撃コーディネーター(OC)マーカス・ブレイディはライクの解任の前に解雇されている。

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