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レイブンズでのデビュー戦勝利に「弱点が見つからない」とLBロクアン・スミス

2022年11月09日(水) 14:43


ボルティモア・レイブンズのロクアン・スミス【Logan Bowles via AP】

シカゴ・ベアーズからボルティモア・レイブンズにトレードされたとき、ロクアン・スミスを待っていたのは新しいカンファレンス、新しいチームと新しい計画だった。

彼は想像以上にすぐにその環境に順応した。

スミスは移籍から1週間後の現地7日(月)にデビューし、レイブンズ守備陣の一員として タックル5回を記録。ニューオーリンズ・セインツ相手に27対13での勝利に貢献した。

スミスは『NFL Network(NFLネットワーク)』のケイラ・バートンに対し「仲間たちとここにいることは単純に素晴らしいことだった。彼らは俺がここに着いたとき、1週間を通して多くのサポートをしてくれた。わがままなヤツはいないし、優勝候補のチームに移籍して勝利できるなんて、すごいことだよ」とコメントしている。

確かにスミスは今、優勝候補のチームの一員だ。スミスはチーム再構築中で現在3勝6敗のベアーズから、月曜日の勝利によって3連勝を飾り、6勝3敗でAFC(アメリカン・フットボール・カンファンレンス)北地区トップにとどまっているレイブンズの一員となっている。

スミスのデビューは、おそらくレイブンズが今年で最高の守備を見せた試合だった。レイブンズは試合全体を通してテンポを制御し、セインツをわずかファーストダウン13回と243ヤード獲得に抑えた。試合時間が残り3分になるまで、セインツにタッチダウンを許さなかったのだ。

スミスはジャスティン・ヒューストンやマーロン・ハンフリーという輝かしいメンバーに囲まれることに感動し、感謝しているようだった。
スミスは「フィールド上のあらゆる場所で活躍するプレーメーカーが自分の周りにたくさんいることは驚くべきことだよ。俺には全く弱点が見えない。最後のプレーを諦めるのは最悪なことだ。だからこそもっと成長しなければならないが、俺らが進んでいる方向性に興奮しているよ」と話した。

シカゴでの4シーズンで毎年タックル100回以上を記録したあと、スミスは今シーズン、新人契約の最終年に突入した。8試合でタックル83回と、スミスはベアーズでもいつものように並外れた成績を残していた。それゆえ、彼はレイブンズに移籍したとき“ショック”を受けたと認めている。しかし、スミスはレイブンズのプレーブックを学ぶことに自身の集中力をシフトしていたという。集中すべき点は明らかだったようだ。

レイブンズのヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボーは「彼は非常によくプレーしている。ロクアンはランゲームでいくつかのタックルを決めた。そのポジションにはオールプロの選手がいたが、彼はその間に割って入り、さらにタックルを決めたんだ。彼はとんでもない選手だ。とんでもない奴だよ。これだけ早く守備陣に加わり学ぶことができるのは素晴らしいことだ」とコメントした。

スミスにとって、レイブンズでのここまでは素晴らしい状況だ。

彼はまだスピードを上げている最中で、そのすべてを学んでいる。例えば、月曜日は彼の新しいクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンのプレーを見る最初のチャンスだった。

スミスはこれまで1度だけレイブンズと対戦しているが、そのときのQBはタイラー・ハントリーだった。彼はジャクソンについて「驚いたし、あの男がMVPだった理由がわかるよ。彼は特別なんだ。彼のチームにいられて幸せだし、彼とこのチームにとって、これから素晴らしいことがたくさん起こると思うよ」と話した。

【AK】