2勝7敗ながらもマクダニエルズHCを支持するレイダースオーナー
2022年11月15日(火) 11:55ヘッドコーチ(HC)として2勝7敗という落胆のスタートを切っているジョシュ・マクダニエルズHCだが、ラスベガス・レイダースのオーナーであるマーク・デービスは現在の体制を解体する気はないようだ。
現地14日(月)、デービスは『Las Vegas Review-Journal(ラスベガス・レビュー・ジャーナル)』に「ジョシュに関しては、何の問題もない」と語っている。
「彼のことを以前よりもずっと分かってきている。誰かと契約するときに、その相手が契約を満たすと期待しないのかい?」
プレーオフ進出の望みを抱いてシーズンを迎えたレイダースだが、そのシーズンは崩壊している。レイダースは3勝のニューオーリンズ・セインツに大差で敗北し、チームとしてバラバラになっている。
そういった苦戦にもかかわらず、デービスはマクダニエルズHCが1シーズンでラスベガスからいなくなるとのうわさを退けようとしている。
「私はジョシュが好きだ。彼は素晴らしい仕事をしていると思う。それが、私が彼を雇った理由だ。われわれは徹底的な調査を行い、レイダースを偉大なところに連れて行ってくれると考える人物を見つけた」とデービスオーナーは話した。
さらに、デービスオーナーはレイダースが改まったリーダーシップの下で新しく出現しようとする、再建のプロセスに今もあると指摘している。
「人生は静止したものではなく、流動的だ。1年の最後に勝っていたいし、トロフィーを掲げるチームでありたい。もちろん、われわれはまだそこにいない。ファンにとってはフラストレーションが募ることだと分かっている。彼らに同情している。私もまた、一人のファンなのだ」
マクダニエルズHCは現地14日(月)、日曜日に敗北した後で行われたミーティングは通常のものだったと説明した。
「われわれはプレシーズンも含めて、毎週、すべての試合後にミーティングをしている」と言うマクダニエルズHCはこう続けた。
「それはわれわれにとって通常のことだ。彼は素晴らしい。彼はわれわれ以上ではないにしろ、われわれと同じ危機感を持っている。彼は長くここにいる。彼は良いときのここを知っているし、誰とも同じくらい、もしくはそれ以上に強く勝利を望んでいる。彼はそれと同時に、フラストレーションを感じている。彼は信じられないくらいのサポートをしてきてくれた。それは今後進んでいく上で、大切なことだ。だが、われわれ全員がここにいるのは彼のおかげであり、彼のためにうまくやりたいし、彼によって正しいことが成されたようにしたい」
「彼がどう感じているにしろ、私はそれを知りたい。それが私の役割であり、常に彼がどういった立場にいるのかを理解し、彼がわれわれに何も隠し事をしないことを望むのが私の仕事だ。彼のリードの仕方やサポートに感謝しているし、できる限り早く、われわれが望む場所にいくために、自分にできることは何でもやろうという緊急性が感じられる。彼にそれ以上求めることなどない」
日曜日の試合を受け、感情的になったクオーターバック(QB)デレック・カーはレイダースの2022年の遅い歩みに“むしゃくしゃしている”と話していた。
マクダニエルズHCは敗戦後、選手たちのフラストレーションは理解できると述べた。
「われわれはチームを築いているところだ。私は再建といったような言葉を使ったことがない。これはナショナル・フットボール・リーグだ。それをやるのに5年などの時間はない。われわれにはそれが分かっている。われわれが完了しなければならないプロセスがある。たしかに、誰もが望むよりも遅く、苦しみが大きくなっている。われわれはその感情を共有している」
「われわれ全員が、自分たちのやっていることが評価されること、そして、これは生産性をベースとするビジネスであることを分かっている」
今のところマクダニエルズHCには、レイダースを統治していくための時間がまだあるようだ。
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