ジャイアンツに予想外の勝利を挙げたライオンズがNFC最多の3連勝中
2022年11月22日(火) 10:37現在NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)の連勝記録を持つのはフィラデルフィア・イーグルスでもダラス・カウボーイズでもなければタンパベイ・バッカニアーズ、シアトル・シーホークス、ミネソタ・バイキングスでもない。その優秀な成績を収めているのはなんとデトロイト・ライオンズだ。
ヘッドコーチ(HC)ダン・キャンベル率いるチームは現地20日(日)に行われたアウェーの試合で7勝のニューヨーク・ジャイアンツを下し、カンファレンス最多の3連勝を飾った。月曜日の夜にメキシコシティでアリゾナ・カーディナルスと対戦するサンフランシスコ・49ersも勝てばこの記録に並ぶ。ライオンズが3連勝するのは2017年のシーズン第9週から第11週にかけて、感謝祭の日にバイキングスに勝利した時以来となる。
「このチームに勝つためにやらなければならないこと、必要なことは試合の大半において実行できた」とキャンベルHCは言う。「何度かビッグプレーを決めることができた。選手たちは必死にプレーする中で勝つための方法を見いだし始めている。全員がそうだ。選手やコーチ陣のおかげだ」
アウェーでの31対18の勝利はキャンベルHCの在任期間中で最も印象的なパフォーマンスだったと言えよう。ライオンズはプレーオフ進出を争うジャイアンツを打ち負かし、周囲がシーズン前に期待した通りの方法でそれを実現した。
地上戦でジャイアンツを叩きのめしたライオンズは37回のキャリーで160ヤードを積み上げてタッチダウンを4回記録し、そのうちの3回はランニングバック(RB)ジャマール・ウィリアムスが決めている。クオーターバック(QB)のジャレッド・ゴフはミスをすることなくタイムリーな投球を見せた。
ルーキーのディフェンシブエンド(DE)エイダン・ハッチンソンが、同じくルーキーのコーナーバック(CB)ソース・ガードナーに並ぶ今季2回目のインターセプトを決めるなど、ディフェンスも活躍した。ハッチンソンは2018年のアウトサイドラインバッカー(OLB)シャキール・レナード以来、サック5回以上とインターセプト2回以上を記録した初めてのルーキーとなる。レナードは2018年に守備部門の年間最優秀新人賞を受賞し、オールプロのファーストチームに選ばれている。
ライオンズは爆発的な攻撃を誇るRBセイクワン・バークリーを15回のキャリーと22ヤード(アテンプト当たり平均1.5ヤード)に抑え込んで3つのターンオーバーを誘うなど、相手にとってはニュージャージーでの厳しい一日となった。
ジャイアンツのブライアン・ダボールHCは「今日はとにかく力不足だった。ターンオーバー3つを乗り越えるのは簡単なことではない」と話している。
この3連勝でライオンズは4勝6敗となり、キャンベルHCが悲惨なシーズンをもう一度生き延びることができるかを疑う批評家たちを黙らせた。まだプレーオフを争うチームではないものの、この3週間で勝つためのフットボールができることを示した。団結して勝ち進む方法を模索している若いチームにとって、こうした経験は軽視できないものだ。デトロイトファンには、ドラフトのステータスを心配するのは後回しにしてもらうしかない。
ライオンズは感謝祭の日(現地24日)にAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)の強豪バッファロー・ビルズ相手に連勝記録を伸ばせるかを試すことになる。以前はビルズの圧勝が予想された対戦だったが、故ジョン・マッデンを偲ぶさまざまな企画が予定されている感謝祭の試合は面白い展開が期待できそうだ。
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