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バイキングス戦での大勝を受け、スーパーボウルを視野に入れるカウボーイズオーナー

2022年11月22日(火) 11:41


ミネソタ・バイキングスとダラス・カウボーイズ【AP Photo/Andy Clayton-King】

2022年シーズン、ダラス・カウボーイズのファンは感情をジェットコースターのように揺さぶられ続けている。その中でも、現地20日(日)は気分が上々となっただろう。

第4クオーターまでリードしていたにもかかわらず、延長戦の末にグリーンベイ・パッカーズに敗れてから1週間が経った後、カウボーイズは敵地へと向かい、8勝1敗で試合に臨んだミネソタ・バイキングスを40対3で打ちのめした。この試合はあまりにも一方的な展開となり、観戦者たちは第3クオーターの中盤からなぜ先発組がプレーし続けているのかを疑問に思うほどだった。

テレビ局『CBS』がカウボーイズとバイキングスがまだ試合をしている途中に放送する試合を変更したことは笑い話となっている。

先週、カウボーイズのオーナーであるジェリー・ジョーンズはパッカーズに敗れた後に“不満”を感じていると嘆いていた。しかし、そこから一転して、日曜日にはスーパーボウルへの出場を考えるようになっている。

チームがチャンピオンシップを狙えるかと質問されたジョーンズは「言うまでもなくイエスだ。イエス。はっきりとしたイエスだ」と答えた。「われわれは逆境に立たされていたと思う。もっと逆境があったとしてもおかしくはない。そうだな、今シーズンのこれまでの経験をうまく利用できれば、プレーオフにも対応できると思う。しかし今、スーパーボウルを狙えるチームになっていると思っているのは確かだ」

バイキングス戦でカウボーイズはあらゆる局面で輝きを放っていた。

昨季に守備部門年間最優秀新人賞を受賞したアウトサイドラインバッカー(OLB)マイカ・パーソンズがサック2回を記録してチームを先導し、カウボーイズはシーズンハイとなる7回のサックを決めている。一方のオフェンスも、ランニングバック(RB)トニー・ポラードが万能さを発揮したことで得点を積み重ねた。ポラードは109レシーブヤードを含めて189スクリメージヤードを稼いだ他、タッチダウンレシーブ2回もマークしている。また、キッカー(K)ブレット・マハーは50ヤード以上のキック2本および60ヤードのキック1本を含め、4本のキックをすべて成功させた。

「この試合はわれわれが何者なのかを伝えようとしていると思う」と述べたジョーンズはこう続けている。「われわれがそうなのか私は知らない。本当に分からない。しかし、自分たちが傷ついたときにそれに対応しないようなチームではないことは分かっている。パッカーズ戦では力を発揮しきれていなかったと誰もが思っていた。今夜ここへ来てチーム全員がひとつになったことで何が起こったか、見ていただけたと思う。ここからさらに積み上げていくつもりだ」

NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)北地区の首位に立つバイキングスを打ち負かしたことに関して、選手たちも同じように感じているようだ。

パーソンズは「今週はある意味で声明文を発表する週になった。つまり、俺たちは本気を出したときに何ができるかを宣言したんだ」とコメントしている。

サンクスギビングデーの木曜日に大勢の観客を前にして地区ライバルで現在7勝3敗のニューヨーク・ジャイアンツに勝てば、同じく7勝3敗のカウボーイズはさらに大々的な宣言をすることができるだろう。

【RA】