ニューヨーク州西部を襲った大雪にもかかわらず、バッファロー・ビルズは無事にデトロイトに到着し、スタートで出遅れたもののクリーブランド・ブラウンズに31対23で勝利した。

ヘッドコーチ（HC）のショーン・マクダーモットは除雪を続けている地元のファンにこの勝利を捧げると話している。

「今回の移動を助けてくれたバッファローにいる皆さんには心から感謝している」とマクダーモットHCは述べた。「われわれはバッファローで雪と奮闘している皆さんのことを思い、この勝利を捧げる」

ニューヨーク州西部の一部では最大180cmの積雪があり、一時はビルズが試合に間に合うかどうかも分からない状況だった。地域のコミュニティは従業員や近隣住民に呼びかけ、選手やコーチが移動でき、最終的にはデトロイト行きの飛行機に乗れるよう除雪に協力していた。

「頼んでいた除雪業者がたどり着けなかったから、近所の人がホイールローダーを呼んで雪を除去してくれたんだ。その後に除雪業者も到着した」とマクダーモットHCは雪に囲まれた家から出られた経緯を説明している。「今こうやって話していても感動的なのだが、どうなるか分からない、家から出られるか分からないという状況の中、私と妻のところに何通かのメッセージが届いて、近所の人や友人が“何かあったら手を貸すから遠慮なく言ってくれ”と申し出てくれたんだ。これほど特別なことはないだろう」

この勝利によりビルズは連敗を2でストップさせ、マイアミ・ドルフィンズと同率でAFC（アメリカン・フットボール・カンファレンス）東地区の首位をキープすることができた。

第二の本拠地になりつつあるフォード・フィールドでビルズが勝利を挙げたのはこれが2度目で、2014年のシーズン第12週に大雪の影響で急きょここで試合をした際にもニューヨーク・ジェッツに38対3で勝っている。

感謝祭の日（現地24日）にビルズは再びデトロイトに戻ってライオンズと対戦する。幸いなことに、今度はコミュニティを動員した大掛かりな除雪作業は必要なさそうだ。

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