新人QBピケットは「あらゆる面で良くなってきた」とスティーラーズHCトムリン
2022年11月23日(水) 11:23現地20日(日)、ピッツバーグ・スティーラーズの新人クオーターバック(QB)ケニー・ピケットは37対30でシンシナティ・ベンガルズに敗れた試合で成長の兆しを見せた。
ポケットでの認識力を高めたピケットは試合の前半で輝きを放っており、プレッシャーをはねのけてプレーを成功させた場面が何度かあった。スティーラーズは今季初めて30得点を挙げ、ピケットは2試合連続でターンオーバーを喫することなく試合を終えている。
ヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンは火曜日にピケットについて「(ワイドレシーバー/WR)ジョージ・ピケンズが良くなっているのと同じように、彼はあらゆる面で良くなってきた」と述べた。「毎週、綿密にチェックしているわけではないが、自分たちが望む方向に進んでいる。もちろん、もっとスピードアップすることは可能だろう。ケニーを含め、誰も忍耐強くはないと思う。これは忍耐強い人のビジネスではない。即座に対応するものだし、彼も私たちもそうしている。だが、彼は全般的にいい仕事をしている」
トムリンHCはピケットがポケットで後ずさりすることなく前進するようになったのは、スティーラーズが順調に攻撃を進める上で非常に“重要”だと指摘している。
しかし、ハーフタイムを迎えるまでに4回連続でスコアリングドライブを成功させた後、スティーラーズのオフェンスは第3クオーターでぬかるみにはまってしまった。後半開始後は3回連続でスリーアンドアウトを喫し、アウトサイドラインバッカー(OLB)T.J.ワットがインターセプトを決めた次のシリーズでもスリーアンドフィールドゴールとなっている。
その間にベンガルズはリードを奪い返し、その後も譲らなかった。
ピケットはこの試合でパス42回中25回を成功させて265ヤード、タッチダウン1回を記録した一方で、サック2回を喫している。ピケットは何度かピケンズに華麗なパスを通し、以前よりもうまくオフェンスを指揮していた。とはいえ、特に動きながらのパスでは何度かミスをしていた。
3勝7敗となっている中で、スティーラーズにとってピケットが今シーズン中に成長することは2023年に向けて非常に重要となっている。
チームが現時点で全体としてもっと成長しているはずだったと思うかと質問されたトムリンHCは次のように答えた。
「思っていない。成長具合や、その足りない部分に不満を持っているわけでは決してない。私はただコーチとして、とりわけ長くやってきたコーチとして、それが継続的なものだということを分かっているだけだ」
スティーラーズのヘッドコーチに就任してから16シーズン目を迎えているトムリンHCは、よく知られている通り、一度も負け越しを経験したことがない。それを維持するために、スティーラーズがシーズン終盤にかけてやるべきことは山積みとなっている。しかしながら、これから待ち受ける7試合のうち、2試合で対峙することになっているボルティモア・レイブンズ以外のチームは現時点で勝率.500を超えていない。そのため、スティーラーズが勝利をつかめる可能性は残されている。
【RA】