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8試合中7敗の現状に「誰よりも悔しいと思っている」とブロンコスHCハケット

2022年11月30日(水) 11:59

デンバー・ブロンコスのナサニエル・ハケット【AP Photo/Ben VanHouten】

ここ8試合中7試合で敗れているデンバー・ブロンコスは、負けた試合すべてで悲惨な姿を見せてきた。

現地27日(日)に実施された試合ではクオーターバック(QB)サム・ダーノルド率いるカロライナ・パンサーズに23対10で敗れている。この試合でブロンコスは、プロフットボールチームとしてこれ以上ないほど意気消沈したパフォーマンスを見せた。QBラッセル・ウィルソンは親指が使えない状態で器用にもオフェンスの指揮を執ろうとしているような状態だ。また、今シーズンの大半で持ちこたえてきた守備陣は、その負荷の高さが原因で亀裂が生じ始めている。

そして、今年こそついにポストシーズンに返り咲けると思っていたブロンコスファンが、週を重ねるごとに不満を抱えながら髪をかきむしっている。ブロンコスファンの髪がすべてなくなる日もそう遠くない。

月曜日に「私が誰よりも悔しいと思っている」と明かしたヘッドコーチ(HC)ナサニエル・ハケットはこう続けている。「今シーズンのこの時期に、こんなことになっているとは思っていなかった。誰もこんなことになるとは思っていなかったし、その責任はすべて私にある。このフットボールチームを助けるために何でもできる存在になりたい。なぜなら、私たちはグループとして団結し、フットボールゲームに勝つ方法を見つけなければならないからだ」

「昨日のようなプレーをしてはいけないし、試合に勝つことを期待している。それは準備段階における私の行動に端を発する」

デンバーではハケットHCが悲惨なほど期待はずれだったということに異論はないだろう。オフェンスに得点させられないオフェンシブコーチは、インクのないペンほど役に立たない。ブロンコスが今季、17点以上を獲得したのはたった2試合だ。11試合中2試合しかないのだ。

ウィルソンはひどいパフォーマンスを見せ、良いプレーを生み出せていない。もはや足を使うこともなければ、プレッシャーを受けるとパニックになることもある。ほとんどすべてのレシーバーに対して、パスの飛距離が短かったり、逆に遠くへ飛ばしすぎたりと、信頼を失っているのが現状だ。

唯一のタッチダウンを決めるのに9回のプレーを要していたパンサーズ戦の第4クオーターにおけるゴールライン付近でのプレーは、ブロンコスの問題を強調していると言えよう。ブロンコスにとって簡単なことは何もない。それはコーチとクオーターバックの責任だ。

ハケットHCは「私が一番悔しい」とつけ加えている。「私たちのファンは素晴らしいと思う。彼らは勝利を望んでいる。私たち皆がそうであるようにね。彼らが不満に思っていることを責めるつもりはない。私に分かるのは仕事だけだ。スタッフと一緒に集中していく。ここのスタッフと選手たちを信じている。より良いプレーをして、全体的にうまく実行していかなければならない」

シーズン第1週から、ハケットHCには厳しい目が向けられている。シーズン第13週に敵地でボルティモア・レイブンズ戦、さらにその翌週にはホームでカンザスシティ・チーフス戦が控えている中で、状況が好転するとは考えづらい。

【RA】