NFLが2023年IPPプログラムに選ばれたアスリートを発表
2022年11月30日(水) 13:01NFLは現地29日(火)に2023年のインターナショナル・プレーヤー・パスウェイ(IPP)プログラムに選ばれた5カ国11名の選手を発表した。
2017年に設立されたこのプログラムは、各国の優秀なアスリートたちにNFLレベルで競い、スキルを向上させ、最終的にはNFLのロースターでスポットを獲得するチャンスを提供するものだ。
設立以来、26名の外国人選手がNFLのロースターに割り当てられてきた。NFLのロースターには現在16名のIPP選手がおり、そのうちフィラデルフィア・イーグルスのオフェンシブタックル(OT)ジョーダン・メイラタ(オーストラリア)、ワシントン・コマンダースのディフェンシブエンド(DE)エフェ・オバダ(イギリス)、ラスベガス・レイダースのランニングバック(RB)ヤコブ・ジョンソン(ドイツ)の3名が所属チームのアクティブロースターに登録されている。
NFLは今年、10月4日にイギリスのトッテナム・ホットスパー・スタジアムでインターナショナルコンバインを開催し、13カ国から38名の選手が参加した。
選手たちは1月から10週間にわたってアメリカでトレーニングを行い、3月いっぱいはNFLクラブのスカウト担当者に自分の才能をアピールする機会が与えられる。最終的なゴールは、アスリートたちが2023年NFLドラフト後のIPPプログラムを通じて、来シーズンにNFLの練習チームに配属されるか、あるいはフリーエージェント(FA)として契約を結ぶことだ。
FA契約に至らなかった場合、NFLの8つのディビジョンのうち最低1つのディビジョンがランダムに選ばれ、2023年のプログラムに選ばれた外国人選手を受け入れることになる。トレーニングキャンプ終了後、各選手は所属するチームのインターナショナルプレーヤーとしての練習生枠免除の対象となり、各チームは練習生の枠を追加で手にすることができる。また、一定の条件のもとで各チームはレギュラーシーズン中にIPPプログラムの選手をアクティブロースターに昇格させることも可能だ。
NFLクラブ事業およびリーグイベント担当副社長のピーター・オライリーはこう話している。「インターナショナル・プレーヤー・パスウェイのプログラムはNFLの世界的な成長を目指し、海外のアスリートにNFLでプレーする道を提供するための重要なプログラムだ。このプログラムが米国外のフットボール育成に影響を与えていることをうれしく思うとともに、世界中から集まった才能ある選手たちが、将来NFLのロースター入りを目指して競い合う姿を見ることができるのはとても刺激的だ」
今回の発表の前には、インターナショナル・プレーヤー・パスウェイのプログラムを終了したドイツ出身のDEデビッド・バダがコマンダースからインターナショナルプレーヤー指定を解除され、チームの公式練習生に昇格している。
2023年IPPプレーヤー | |||
選手名 | 出身国 | ポジション | |
タリティガ・ラクラン・アモサ | オーストラリア | DL | |
パトリック・マタ | オーストラリア | TE | |
マーロン・ヴェルトマン | ドイツ | OL | |
ヘクター・ゼペダ | メキシコ | OL | |
エチュアーレ・ジュニオール・ヴィニー・ルイ | ニュージーランド | DL | |
バジル・チジョケ・オコイェ | ナイジェリア | DL/OL | |
チュクウェンブカ・ジェイソン・ゴドリック | ナイジェリア | OL | |
ケネス・オドゥメグ | ナイジェリア | DL | |
デビッド・エブカ・アゴハ | ナイジェリア | DL | |
ケヒンデ・ハッサン・オジンニ | ナイジェリア | DL | |
ハッガイ・チソム・ンドゥブイシ | ナイジェリア | OL/DL |
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