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複数のチームがジム・ハーボーをHC候補として検討中

2022年12月05日(月) 11:20

ジム・ハーボー【AP Photo/Al Goldis】

昨年の冬にミネソタ・バイキングスとヘッドコーチ(HC)職の面談を受けたジム・ハーボーは、その直後にNFL復帰への扉は閉ざされたと語った。

しかしながら、NFLの方はハーボーをあきらめていないようだ。

情報筋によると、複数のNFLチームが最近、ミシガン大学をビッグ10チャンピオンシップに導き、現地3日(土)の試合でパデュー大学を43対22で下してカレッジフットボールプレーオフへの切符を手にしたハーボーのバックグラウンド調査を行っているとのことだ。

状況に詳しいあるNFL関係者は、ハーボーはNFLへの復帰を考えているだろうと話しており、ヘッドコーチを探す可能性のある別のチームの関係者は、適切な条件が提示されればハーボーはその空きポジションを検討するかもしれないと言う。

58歳のハーボーは、これからNFLで始まる採用サイクルで名が挙がるほとんどのヘッドコーチ候補と同等の実績を残していると言えよう。彼は2011年から2014年にかけてサンフランシスコ・49ersのヘッドコーチとして44勝19敗1分の成績を収め、チームを3度NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)のチャンピオンシップゲームに導き、第47回スーパーボウルにも出場している。

49ersと決別した後に母校に戻ったハーボーは、ミシガン大学での8年間で5回の2桁勝利のシーズンを達成し、昨シーズンは12勝2敗でカレッジフットボールプレーオフの準決勝進出、現在は13勝0敗で再びカレッジフットボールプレーオフ進出が決まっている。(ミシガン大学のウルバリンズファンにとって最も重要なのは、オハイオ州立大学に2シーズン続けて勝利したことだろう。)

NFLがハーボーに関心を持っていることは何年も前からうわさされていたが、ハーボーは2022年の採用サイクルまで正式に他のヘッドコーチの面接を受けず、バイキングスがバーチャルで一度話したのち、2月2日に9時間にわたって直接会って面談している。最終的にバイキングスはケビン・オコンネルを採用しており、ハーボーにヘッドコーチ職をオファーすることはなかった。そのオコンネルHC率いるバイキングスは現在10勝2敗で、シーズン第14週にデトロイト・ライオンズに勝利または引き分ければNFC北地区の優勝が確定する。

ハーボーをNFLに引き戻すのにかかる金額は決して低くない。ミシガン大学は2月にハーボーとの5年契約を再構築しており、2026年まで彼を契約下に置きつつ、毎年700万ドル(約9億4,080万円)以上を支払うようにしている。また、ハーボーはさらに多くの金額をパフォーマンスボーナスで手にすることもできる。

ハーボーは3月に「結果として、ここが自分のいたい場所だと決断した。そして、そのことに深く感謝している」と記者たちに話している。

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