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2023年も共に歩むことに前向きだった49ersとQBガロポロ

2022年12月05日(月) 11:31

サンフランシスコ・49ersのジミー・ガロポロ【AP Photo/Marcio Jose Sanchez】

サンフランシスコ・49ersのクオーターバック(QB)ジミー・ガロポロが現地4日(日)に実施されたマイアミ・ドルフィンズ戦で足を骨折する前、両者が2023年も共に進んでいく可能性が浮上していた。

チームとガロポロが別れを穏便に決断してから数カ月、状況は変化してガロポロが先発QBの座に戻っていた。日曜日の試合で足首を負傷したガロポロだが、その前までの段階で、両者は2023年に再びガロポロがチームに戻ることにオープンな姿勢だったと複数の情報元が話している。

シーズン第13週のマイアミ・ドルフィンズ戦を前に、7勝4敗をマークしていた49ers。ガロポロがチームを4連勝に導いていた。シーズン開幕時から先発を務めていたQBトレイ・ランスは9月に足首の手術を受け、シーズン終了となっている。

49ersは2022年シーズン開幕前にガロポロに代えてランスを先発に据えることを決め、ガロポロにはトレードを追求する許可を与えていた。両サイドがトレード成立に向けて積極的だったものの、春にガロポロが肩の手術を受けたことでトレードマーケットは閉じられており、医学的な面でプレー可能な状態になったのは8月のことだった。

チームとガロポロは契約の再交渉を行い、650万ドル(約8億7,365万円)完全保証、インセンティブを含めて最大1,600万ドル(約21億5,063万円)になる1年契約に合意。その中には、次のオフシーズンにチームがガロポロにフランチャイズタグをつけるのを防ぐ条項が含まれていた。

49ersとガロポロはこれらの過程を通じて良好な関係を保ち、チームはトレーニングキャンプ中にガロポロがフィールド上で積極的にリハビリに励んだことに今も感謝している。ガロポロには単純にそうしたくないと宣言し、リリースを促すこともできたのだ。そうすれば、すべてが終わっていただろう。

だが、ガロポロはそうせず、すべての陣営にとって良い結果となった。

ランスがリハビリを進め、自分の才能をどう活用していくかを学んでいる中で、ガロポロが2023年にもチームを率いていく可能性が浮上していた。しかし、まだ来年に向けた話し合いは始まっておらず、日曜日の試合ではガロポロも負傷する事態に至っている。

ガロポロは元49ersアシスタントコーチのマイク・マクダニエルがヘッドコーチを務めているドルフィンズとの試合の前に、他にも馴染みの顔がいるドルフィンズが、次の行き先になるかもしれないと話していた。

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