第4Qに「あり得ない」大量ターンオーバーを喫したコルツ
2022年12月06日(火) 12:28現地4日(日)のダラス・カウボーイ戦でインディアナポリス・コルツは第4クオーターを前に2点差まで追い上げていた。ところが、そこからまるで堤防が決壊したかのようにカウボーイズは得点を重ね、ターンオーバーを誘い、54対19で勝利している。
第4クオーターでコルツは4回のポゼッションで連続してターンオーバーを喫した。まずはタイトエンド(TE)モ・アリーコックスがファンブルし、そのボールを拾った元コルツのセーフティ(S)マリク・フッカーにタッチダウンを決められ、クオーターバック(QB)マット・ライアンがこの日2回目と3回目となるインターセプトを投げた上にファンブルまで犯したのだ。
ターンオーバーの問題はシーズンを通してコルツを悩ませてきたが、日曜日のプライムタイムでの大惨事は別次元のひどさだった。今シーズンのコルツのターンオーバーは26回でNFL最多を数える。
ワイドレシーバー(WR)パリス・キャンベルは試合後に「1シーズンに30回もターンオーバーをしていたら取り返しがつかない」と『Associated Press(AP通信)』に話している。「当然、記録がすべてを物語っている。あれはあり得ない」
日曜日の夜に第4クオーターが始まる頃に寝てしまった人は、翌朝に僅差のスコアを予想していたことだろう。ところが、ターンオーバーの連発は大量得点を生み、カウボーイズは第4クオーターで33得点を挙げている。第4クオーターの得点としてはNFL史上3つ目の多さを記録しており、2007年シーズン第4週のシカゴ・ベアーズ戦でのデトロイト・ラインズに次ぎ、1925年シーズン13週のミルウォーキー・バジャーズ戦でのシカゴ・カーディナルスと並んだ。
今シーズンのライアンを苦しめてきたターンオーバーはこの試合でも続いた。ライアンはすでにターンオーバー18回とインターセプト13回を記録しており、いずれもNFL最多となる。
QBの苦戦にもかかわらず、暫定ヘッドコーチ(HC)のジェフ・サタデーはライアンを下げることは考えなかったという。
「クオーターバックは自分で掘った穴から自力で這い出るしかない」とサタデーHCは述べている。「ひどいプレーだったことは本人も自覚している。こちらから言う必要はなかった。だからと言って交代させることはない。他の選手と同じようにその場で解決策を見つけなければならない。ミスを取り返して改善方法を見つける」
とはいえ、4勝8敗1分でバイウィークを迎える中でサタデーHCはこれからの4週間でQB交替の可能性を完全に否定しているわけではなく、ニック・フォールズやサム・エリンガーを出場させるかもしれない。
サタデーはこう話している。「惨敗してからまだ5分しか経っていない。私も選手も悔しい。今すぐに決めたことがいい決断になるとは思えない。対処するには数週間の時間がある。シーズンは残り4試合だ。その間にもっと良くならなければならない。チームとして多くの部分で改善が必要だ」
コルツはポストシーズン進出を目指して今シーズンに臨んだが、日曜日の大敗で勝率0.500以下が確定した。
キャンベルは「残り4試合だ。これからの相手に好き放題やられるのか、それとも立ち向かうのか。俺たちの信念は?どうやって対応する?」とコメントしている。
彼らがこれからどう対応するかはジェネラルマネジャー(GM)のクリス・バラードからサタデーHC、ライアン、そしてその先まで、このオフシーズンにコルツの多くの人々に大きな影響を与えることになるだろう。
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