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2023年もQBロジャースに“絶対に”戻ってきてほしいとパッカーズHCラフルアー

2022年12月06日(火) 13:55

グリーンベイ・パッカーズのブライアン・グーテクンストとマット・ラフルアー【NFL】

不本意なシーズンに陥っているグリーンベイ・パッカーズは5勝8敗でシーズン第14週のバイウイークを迎えた。そうした中で、まだプレーオフ争いから脱落していないにもかかわらず、時期尚早かどうかはともかくとしてすでに来年についての質問が飛び交っている。

現地4日(日)にパッカーズがシカゴ・ベアーズに勝利した後、クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースが来シーズンは“両者の希望が一致した場合”のみチームに復帰すると発言し、人々の興味を刺激した。

当然ながら、パッカーズの幹部は月曜日にロジャースの発言について質問されており、2023年もスタークオーターバックに先発を務めてほしいと思っているかと尋ねられている。

それに対し、ヘッドコーチ(HC)マット・ラフルアーはためらうことなく「ああ、絶対にね。もちろんだ」と答えている。「だが、私がどう感じているかは分かるだろう。今は(シーズン第15週に実施される)ロサンゼルス・ラムズ戦を見過ごすことができない。今週はもちろん、自分たちを掘り下げ、映像をあらゆる面で厳しくチェックし、改善できるさまざまな部分に挑むのに最適な週になるだろう。しかし、そのあとはロサンゼルス・ラムズに照準を合わせる。だから、今はそのことで頭がいっぱいだ。でも、そうだな、絶対にそうしてほしいと思っている」

パッカーズのジェネラルマネジャー(GM)であるブライアン・グーテクンストはヘッドコーチと同じ意見を持っており、月曜日に次のようにコメントした。

「間違いなく、そうだ。すべての選手に戻ってきてもらいたいと思っている。われわれはこのオフシーズン、彼と真剣に向き合ったし、それは重要だった」

2022年シーズンを前に3年最大1億5,080万ドル(約206億5,440万円)相当の契約を結んだロジャースは、連続でAP通信最優秀選手賞(MVP)に選ばれたここ2年間と同じレベルのパフォーマンスを今季は発揮できていない。39歳のロジャースはこれまでに2,864ヤード、タッチダウン22回、インターセプト9回という成績になっており、親指の骨折と肋骨のケガはロジャースを余計に苦しめている。

グーテクンストGMは今シーズンの成果がどうであれ、ロジャースの契約を延長したことに“後悔はない”と明かした。しかしながら、ジョーダン・ラブを中心として、パッカーズの近い将来におけるQBポジションに関する疑問が生じている。シーズン第12週に負傷したロジャースの代役として出場したラブは、パス9回中6回を成功させて113ヤード、タッチダウン1回を記録するなどキレのあるプレーを見せていた。

ラブについて「もちろん、この3年間で練習中の様子や、彼がやっていたことを見てきた」と述べたグーテクンストGMは次のように続けている。「アーロンがケガをしている中でここには伸び代がある。その状況で彼は多くのレップスを担当できるし、それは彼にとって素晴らしいことだろう。私たちにとってもそれを見るのは素晴らしいことだが、それだけではなく、それを経験したり、毎週ゲームプランを立てたりするのは彼にとって良い経験になったと思う。クオーターバックは勝つ方法を学ぶ前に、多くの試合に出場しなければならないと私は思っているのだが、ジョーダンはボールを動かし、点を取り、クオーターバックに求められることをやってのけると強く確信している」

ラブは直近の試合でとてつもない落ち着き具合を見せていた。また、ラブがキャリア3年目の途中で見せている成長により、グーテクンストGMは将来に関する決断を容易にできるようになっている。月曜日、グーテクンストGMは5年目オプションについての判断を下すのに十分なほどラブのことを見てきたと語った。また、ラブが今すぐ先発QBになるのに必要な要素を兼ね備えていると信じているとも述べたグーテクンストGMは、こう強調している。

「彼らは実際の試合に出て、いろいろなことをやらなければならない。それは重要なことだと思うが、若いクオーターバックは誰でも、個人的な成功に関係なく、このリーグで勝つ方法を学ぶのには少し時間がかかると思う。それは、いつチャンスを手にするとしても、ジョーダンにとって重要なことだと思う。それは大きな意味を持っている。つまり、試合の中で学ぶことはその成長にとってものすごく重要だ」

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロは日曜日、パッカーズがプレーオフ争いから脱落した場合にロジャースをシャットダウンするというシナリオは、両者の間で決められるだろうと報じた。月曜日、パッカーズのヘッドコーチとジェネラルマネジャーは来年に関してそれぞれの考えを明らかにしたが、グーテクンストGMはそのシナリオがクラブの運営を難しくするものだとは考えていないようだ。

グーテクンストGMは「そうは思わない。つまり、繰り返しになるが、優秀なクオーターバックが2人もいることは本当に幸運だと思っているし、その時期になれば、その都度判断していくことになるだろう。しかし、私はこの建物に入ったときから、素晴らしいクオーターバックを抱えることは、何であれ価値があることだと考えている」と話している。

【RA】