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勢いに乗るスティーラーズ相手に連敗を4でストップさせたいレイブンズ

2022年12月09日(金) 11:37


ボルティモア・レイブンズのマーク・アンドリュース【AP Photo/Alex Menendez】

ボルティモア・レイブンズはシーズン第14週を前にまずまずの位置につけているが、次の課題が簡単でないことは承知している。

レイブンズは現地11日(日)に2年以上破ったことのないピッツバーグ・スティーラーズをボルティモアで迎え撃つ。この事実は彼らも十分承知しているはずで、過去の対戦はどれも5点差以内で決着していることを考えると、いっそう悔しさが込み上げてくることだろう。

「ああ、分かっている」とタイトエンド(TE)マーク・アンドリュースは水曜日に話している。「みんな分かっている。試合は楽しみだ」

アンドリュースの簡潔な答えにすべてが凝縮されている。レイブンズはスティーラーズに負けるのはもうこりごりで、特に昨年はポストシーズン進出にこぎつけ、クオーターバック(QB)ポジションでの大きな変化に対応しようとしているスティーラーズに負けるわけにはいかない。レイブンズがスティーラーズを倒し、彼らの最近の快進撃を終わらせるタイミングがあるとすれば、それは今しかない。

とはいえ、レイブンズも自分たちの弱点に対処する必要がある。チームは直近3試合のうち2試合を13点以下に抑えられており、地上戦では苦戦を強いられ、先発ランニングバック(RB)ガス・エドワーズはその2試合で1キャリーあたり平均2.9ヤードしか稼げていない。

QBラマー・ジャクソンがこの週末にプレーする可能性は低く、バックアップQBのタイラー・ハントリーにオフェンスの指揮が任されることで、ただでさえ苦戦しているレイブンズオフェンスにとっては難易度がさらに上がることになる。過去の統計から見ても、ジャクソンの不在は良い兆候を示すものではない。2020年以降にジャクソン抜きで戦ったレイブンズは1勝5敗を記録しており、唯一の勝利は試合終了間際に逆転した昨年のシーズン第11週のシカゴ・ベアーズ戦だ。さらに、ジャクソンがいない試合でチームは平均で8点近くも得点が少ない。

ハントリーはここ3回の先発試合をすべて落としており、先発としての戦績は1勝3敗。要するに、ようやく勢いに乗り始めたスティーラーズをレイブンズがそう簡単に倒せるはずはないのだ。

スティーラーズのRBナージー・ハリスは『SiriusXM NFL Radio(シリウスXM NFLラジオ)』に出演した際にこう話している。「俺たちはまだあきらめていない。試合があって、対戦相手がいる限り、俺たちはポストシーズン進出を狙っていく。今のような状況であってもだ。今は一つずつやるべきことをやって勝利を重ねていくことに集中している」

「今は一試合ずつしっかりと戦っていくしかない。ポストシーズン争いに残るためにできるだけ多くの勝利を手にしたい」

シーズン第9週のバイウィーク以降に3勝1敗を記録しているスティーラーズは、ルーキーQBのケニー・ピケットが精度を上げ、最初の5試合で合計9回のターンオーバーを喫したのに対して、ここ4試合は1回もターンオーバーを記録していない。彼のプレーが改善したことによりスティーラーズの攻撃力は向上し、シーズン第4週から第8週までは1試合平均13.2得点だったのに対し、第10週から第13週にかけては平均23.3点と、スティーラーズが突然試合に勝ち始めた理由が具体的に証明されている。

もちろん、彼らはパーフェクトではない。一方で、地上での問題は乗り越えたようにも見える。シーズン第1週から第8週の平均95ラッシングヤードから、過去4週間の平均値は161ラッシングヤードに上昇した。また、常にチャンスを追求する彼らのディフェンスは今季にターンオーバーでリーグ9位タイにつけている。そのおかげで補完的なフットボールを続けた彼らは、5勝7敗にもかかわらず、プレーオフ進出の希望に現実味を持たせている。

今週末、ボルティモアを相手に連勝を5に伸ばさなければ、ピッツバーグが目的地にたどりつくことはないだろう。アンドリュースが示唆する通り、レイブンズはたとえバックアップQBを据えての戦いになろうと、ライバルを葬り去ることをがむしゃらに狙っていく。

【R/A】