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WRベッカムはいまだフリーながらも関心を示さないイーグルス

2022年12月09日(金) 12:46


フィラデルフィア・イーグルスのヘッドコーチ(HC)ニック・シリアニ【AP Photo/Chris Szagola】

ワイドレシーバー(WR)オデル・ベッカムにちらちらと視線を送りながらNFL界が次の動きを待っている状況だが、あるトップチームはライバルたちほどこのレシーバーに関心を持っていないようだ。

11勝1敗のイーグルスは今のラインアップで満足している。ベッカムの出場可能性や長引いているフリーエージェント期間について問われた際、少なくともそれがヘッドコーチ(HC)ニック・シリアニが表に出しているスタンスだった。

現地7日(水)に「A.J.(ブラウン)やデボンタ(スミス)が何をやっているかは皆が知っている」とシリアニHCは、こう続けている。

「それに(ケス)ワトキンスがいる。彼は出場し続けてプレーを決め、われわれが必要とするハイスピードなレシーバーであり続けている。そして、ザック・パスカルも。彼はチームにとってとても重要だ。彼がもたらしてくれるタイプのプレーがね。4番手はスペシャルチームの貢献者でもある必要があって、ザックはまさにそれだ。彼は大変な仕事を買って出て、すべてのポジションのバックアップである必要があり、彼はそれをやりつつ、スペシャルチームでの役割も担っている。5番手はスペシャルチームでより優れた働きをする。われわれの5番手(新人のブリテン・コービー)はリターナーであり、先週にプロとして最高のゲームをした」

「そのルームについては本当にエキサイトしている。そのままにしておくつもりだ」

シリアニHCによるレシーバー勢の概要は正確だ。MVP候補のクオーターバック(QB)ジェイレン・ハーツをはじめ、多彩な攻撃を特徴とするイーグルスでは、さまざまな選手がボールをキャッチすることができる。イーグルスは現在、試合平均ランヤードでリーグ5位、同じくパスヤードで13位につけており、ブラウンとスミスが今季に1,000ヤード超えを達成しそうな状況だ。

テネシー・タイタンズが先週に思い知らされた通り、ブラウンには1試合で100ヤード超え、タッチダウン2回を実行する能力がある。そして、ブラウンだけがオプションというわけでは、決してない。

だが、違いはイーグルスがこのポジションにさらなる武器を必要としていない点にある。シリアニHCが要約した通り、この流れが続く限り、イーグルスは自分たちにはすでにスーパーボウルに勝利できるだけの備えがあると考えている。したがって、集中すべきなのはロースターの補強ではなく、今あるものの改善なのだ。

シリアニHCは「われわれには常に、もっと良くなる余地があるし、もっともっと、もっと良くなっていけると思う。だからこそわれわれは過剰に見えるほど現状にとどまろうとし、今週に1勝0敗にすべく、どう改善するかに取り組んでいる」と言う。

「いつでも、細かい部分を良くできるものなんだ。もう少し良くなるために、できることが常にある。われわれは彼らにそれを望んでいる。コーチとしてはそういうことを常に進め、選手はひたすら改善、改善、改善、改善、改善だ」

イーグルスはシーズン中のロースターアップグレードに臆病なチームではない。イーグルスはトレード期限前にディフェンシブエンド(DE)ロバート・クィンをトレードし、ジョーダン・デイビスの負傷によってディフェンシブタックルが(彼らの基準からすれば)手薄になった際は、1人のみならず、2人のベテランとサインした。それがエンダマカン・スーとリンバル・ジョセフだ。

「こういったポジションはできるだけフレッシュにし、新たな選手の波が常にあるようにしたい。知っての通り、われわれのこのポジションは本当に厚みがある。それが大きいんだ」とシリアニHCは述べた。

フロントの層が厚く、パスキャッチにも選手層の厚みがある。つまり、ベッカムの席はないということかもしれない。イーグルスにとっては、それでまったく問題がない。現在11勝1敗のイーグルスを責めることは不可能だ。たとえ、そのせいで魅力的な話題に事欠いたとしても。

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