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ドリュー・ブリーズがシトラスボウルを前にパデュー大学の暫定アシスタントに

2022年12月16日(金) 13:32


ドリュー・ブリーズ【AP Photo/Brynn Anderson】

引退後のキャリアにおける次なるステップで、ドリュー・ブリーズは再びフィールドに立つことになった。

現地15日(木)、パデュー大学はボイラーメーカーズが参加する“Cheez-It Citrus Bowl(チーズイット・シトラスボウル)”に先立ち、ブリーズがコーチングスタッフにアシスタントとして加わると発表している。

パデュー大学体育会部長のマイク・ボビンスキーは声明で次のように述べた。「パデュー大学には幸運なことに、プロフットボールを含め、幅広い業界やキャリアで影響力のあるリーダーとして活躍している卒業生がいる。20年以上にわたり、ドリュー・ブリーズは何がボイラーメーカーズを特別なものにしているかを世界に示してきた。ドリューは一流のフットボールプレーヤーだったが、何よりも並外れたリーダーだ。この転換期にフットボールフィールドやコーチングオフィスで彼の知見を得ることは、学生アスリートやスタッフにとって大きな価値となるだろう。ドリューが時間や知識を惜しみなく提供し、なお一層ボイラーメーカーズをサポートしてくれることに感謝している」

大学の発表によれば、NCAAのガイドラインに従い、ブリーズはコーチの制限人数の中に数えられるアシスタントコーチとしてボイラーメーカーズに参加することで、練習場で学生アスリートと活動したり、リクルート活動で役割を果たしたりすることができるという。

パデュー大学がプログラム史上初めてビッグ10タイトルゲームに進出した2022年レギュラーシーズンが終了した後、ヘッドコーチ(HC)を務めていたジェフ・ブロームはルイビル大学で新たに同じ職を手に入れてチームを去った。それを受けて転換期を迎えているコーチ陣に、ブリーズは加わっている。ジェフの兄であり、ルイビル大学出身でNFLの元クオーターバック(QB)でもあるブライアン・ブロームは、1月2日(月)に実施されるシトラスボウルでルイジアナ州立大学(LSU)と対戦するボイラーメーカーズの暫定ヘッドコーチを務めている。

ブリーズはパデュー大学のプレスリリースで「シトラスボウルに向けて準備する中で、これから数週間にわたってうちのチームと一緒に仕事ができることをとても楽しみにしている」と述べ、「私はこれを、このグループに属する若者たちを指導して導く機会と捉えているだけではなく、このプログラムをとても大切に思っている元パデュー選手たちを代表するものだとも考えている。また、これは新ヘッドコーチであるライアン・ウォルターズと共に歩むパデューフットボールの未来に向けた準備でもある。昨夜はウォルターズコーチと素晴らしい会話をした。彼が私たちのプログラムにもたらすであろうエネルギーや情熱、細部に至るまでをとても気に入っている。未来は明るいし、ボイラーメーカーズの一員になるのにこれ以上の好機はない!」と続けた。

選手生活を終えた後にブリーズが初めて挑んだのは、『NBC』でノートルダム大学のフットボール中継と同局で日曜夜に放送される“Football Night in America(フットボール・ナイト・イン・アメリカ)”でアナリストを務めることだった。1年でそこを離れたブリーズは、選手として活躍したパデュー大学に戻り、次の進路を見いだしている。ブリーズは2000年シーズン終了時にパデュー大学を大学史上2回目のローズボウル出場に導き、2000年のマックスウェル・アワードを受賞した。その後、2001年ドラフト2巡目指名を受けてサンディエゴ・チャージャーズ(現ロサンゼルス・チャージャーズ)に入団し、NFLキャリアをスタートさせている。

2006年にチャージャーズからニューオーリンズ・セインツに移籍してから、ブリーズは本当の意味で伝説的なキャリアを開始した。第44回スーパーボウルではセインツを優勝に導いている。また、プロボウルに13回選出されたブリーズは、2020年にNFL史上初めて通算8万パスヤードを突破したクオーターバックになった。そして、そのシーズン終了後に現役を退いている。

【RA】