WRヒルトンと契約後にWRベッカムとも契約を試みていたカウボーイズ
2022年12月19日(月) 11:18ダラス・カウボーイズが現地12日(月)にワイドレシーバー(WR)T.Y.ヒルトンと契約した際、これでWRオデル・ベッカムを獲得する可能性は消えたと思われた。だが、現実はそれとは大きく異なっていたようだ。
情報筋によると、ヒルトンとの契約後にカウボーイズのオーナーであるジェリー・ジョーンズはベッカムとも契約に踏み切ろうと彼に電話をかけていたという。それどころか、ベッカムがフリーエージェント(FA)としてダラスを訪れて以来、ほとんど単独で彼と直接連絡を取っていたのはジョーンズで、契約の可能性について話し合っていたそうだ。
カウボーイズがヒルトンと契約したとき、組織のメンバーが彼に「ベッカムとも契約したら君はどう思う」と尋ねたとチームの行動を知る関係者は話している。ヒルトンの反応は「それはいい。俺はスーパーボウルに勝つためにここに来たんだ 」といった内容だったという。ベッカムの加入はヒルトンにとってまったく問題ないようだ。
同じように獲得を狙っているニューヨーク・ジャイアンツやバッファロー・ビルズに比べて、ベッカムがカウボーイズに落ち着いていた可能性は高い。しかしながら、タイミングがうまくいかず、契約に向けての議論は進んでいない。
ベッカムは今年も来年も保証金を求めているが、フットボールができるまで最低でも4週間、場合によっては最大6週間もかかるという。
2度目のACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂からのリハビリは順調で、ベッカムの完全復活が期待されている。ただ、レギュラーシーズンでのプレーには間に合わないようで、それが事態を大幅に停滞させている。
それでもジョーンズはベッカムとの会話を続け、採用の全責任を負っている。いろいろな場面で彼は楽観的な姿勢を示しており、実現することを期待しているように見える。
ジョーンズは木曜日に「オデルはこのチームに加わるつもりだ。プレーオフの1試合か2試合に備えるという目標を持って、彼がそうする可能性は高い。そこから先はその時点で考える」と『USA TODAY(USAトゥデー)』に話している。のちにジョーンズはラジオ番組でも可能性が高いことを強調した。
残念ながら、実際にはまだ何も起こっていない。劇的な展開がない限り、待ち続けることになりそうだ。
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