ACL断裂のカーディナルスQBマレー、来季に向けたステータスは後ほどの判断
2022年12月19日(月) 12:35
アリゾナ・カーディナルスにとってはつらく、騒々しい1週間だった。彼らのクオーターバック(QB)はシーズン終了となり、ジェネラルマネジャー(GM)が健康問題で無期限の休職に入っている。さらに、ニューイングランド・ペイトリオッツに相手に厳しい敗戦を喫し、先日に解雇されたアシスタントコーチが仲裁を要請。チームに入ってくるのはタフな知らせばかりだ。
チームのフォーカスは回復と未来に向けられている。
複数の情報筋によると、QBカイラー・マレーのACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂はきれいな状態であり、膝の他の靭帯へのダメージはなかったという。先週月曜日に27対13でペイトリオッツに敗れた試合の序盤に、他の選手との接触によらない形でケガを負ったマレーは、前十字靭帯断裂にともなって半月板を断裂しており、膝の完全性を保つためにこれは縫合されることになっている。しかし、ACL断裂自体は考えられる限りで最もクリーンな状態だったとのことだ。
マレーの回復期間は最短で8カ月半となっているが、もっと長くなる可能性はあり、カーディナルスはトレーニングキャンプ開始時にマレーをPUP(physically unable to perform/故障者)リストに入れ、そこからシーズンに向けた準備ができているか判断していくことになるかもしれない。もちろん、準備が整わずにPUPリスト上でシーズン開始を迎える可能性はあるが、そういった決断は今後下されるものだ。マレーが2023年をPUPリスト上で始める場合、少なくとも最初の4試合は逃すことになる。
今のところのマレーのプランとしては、手術前に2週間から3週間のプレハビリテーションを行い、腫れを引かせてできる限りの柔軟性を維持することを図る予定だ。クリスマスから新年の間のどこかで手術を受け、作業に戻ることに期待が持たれている。
マレーがシーズン終了となったため、QBコルト・マッコイが現地18日(日)に実施されたデンバー・ブロンコス戦で先発した。
一方、アシスタントコーチだったショーン・クグラーが自らにかけられた疑いについて調査すべく法律事務所と契約している。クグラーは金曜日に発行した声明の中で、シーズン第11週にカーディナルスの試合がメキシコで実施された際、女性警備員に触れたとされる件について“不可解”だと言及。クグラーが依頼した法律事務所のシールズ・ペティーニがNFLに仲裁を申請している。
クグラーは自らの汚名をすすぐことを望むとしつつ、“それが誤解であれ、身元の間違いであれ”、全面的に協力するとも述べた。
これらの動きから、『Action Network(アクション・ネットワーク)』をはじめとするインターネット上の見解では、GMのスティーブ・カイムがクグラーと誤認されたのではないかと考えられている。
しかしながら、状況を直接知るある人物の話によれば、メキシコシティでのクグラーに関連する件については誤解や誤認がなかったことがはっきりしているという。ホテルのビデオや目撃者などの情報から、クグラーが明確に特定されたとこの人物は伝えている。
カーディナルスは金曜日に、次のような声明を出した。
「現在進行中の法的問題については、そのプロセスが本日提示された事実とはまったく異なる結果に行き着くこと、また、クグラー氏の雇用を終了する正当な理由があったことをチームは確信しているということ以外のコメントを差し控える」
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