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勝負を分けたプレーに、“チャンドラー・ジョーンズは見えなかった“とペイトリオッツWRマイヤース

2022年12月19日(月) 15:15

ニューイングランド・ペイトリオッツのジャコビ・マイヤース【AP Photo/John Locher】

現地18日(日)、ニューイングランド・ペイトリオッツを相手にラスベガス・レイダースが30対24で収めた大番狂わせの勝利については、説明が必要だろう。

驚くべきポジティブなゲインになるかもしれなかった、チームメイトにラテラルパスを出すというペイトリオッツのランニングバック(RB)ラモンドレ・スティーブンソンの決断は、結果として完全なカオスになってしまった。

直感的に反応したワイドレシーバー(WR)ジャコビ・マイヤースは、後方に新たなターゲットを求めた。ミッドフィールド付近にクオーターバック(QB)マック・ジョーンズを見出したマイヤースだが、シルバー・アンド・ブラックに身を包んだ55番のことを見逃していたのだ。

『MassLive(マスライブ)』のマーク・ダニエルズによれば、マイヤースは「マックがオープンだと思った」と話したという。

「そのときはチャンドラー・ジョーンズが見えなかった。彼がオープンだと思って、彼につなげて、彼がプレーを決めてくれればと思ったけど、スコアはタイだったから、俺はただダウンすればよかったんだ」

マイヤースの放ったボールをつかんだレイダースのディフェンシブエンド(DE)チャンドラー・ジョーンズが、48ヤードを走って決勝点を挙げた。

後方へのパスをインターセプトしたジョーンズは、マック・ジョーンズをスティフアームでアレジアント・スタジアムの芝に倒し、逆方向に走って悠々とタッチダウンを決めている。

クオーターバックの方のジョーンズは、多くのクオーターバックは巨大なエッジラッシャーをタックルすることはないという事実を認めない一方で、このプレーの結末の責任を受け入れている。

「俺が彼にタックルしなきゃならなかった。俺のせい、俺のミスだ。俺が彼にタックルしていれば、俺たちはオーバータムにプレーしていた」とマック・ジョーンズは話した。

大方の予想通り、ペイトリオッツのヘッドコーチ(HC)であるビル・ベリチックがこの件について多くを語ることはなく、ただ同じフレーズを繰り返している。

「そのプレーでミスをした」

「われわれは特定の状況のフットボールについて話してきた。それについては毎週話している。しかし、われわれは明らかに個々の状況のフットボールについてもっと良い仕事をしなければならないし、この試合では致命的なミスをした」とベリチックHCは続けた。

ミスはペイトリオッツを定義する一つの要素になっている。規律が堅く守られたチームから、ペナルティや最悪のタイミングでのミスが多いチームになってしまったペイトリオッツ。ベリチックHCは大きなミスによって残り3試合で7勝7敗という状況になった日曜日にも、その事実から目をそらさなかった。

「残念ながら、今日のわれわれはあまりにも多いミスを、集団としてあまりにも多いミスを犯し、ゲームに違いをもたらしたはずの、いくつかのビッグプレーを逃した」と言うベリチックHCは次のように続けている。

「このリーグではそんなことがあってはならないし、われわれはそのツケを払わされている。こういったことを排除することに取り組み、以前にプレーしてきた優れたフットボールを引き続きプレーしなければならないが、あまりにもミスが多かったし、勝利にとどかないほど、悪いプレーが多かった」

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