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オフェンスの苦戦にもかかわらずコーチ陣を「信頼している」とレイブンズHCハーボー

2022年12月21日(水) 11:40


ボルティモア・レイブンズのタイラー・ハントリー【AP Photo/Matt Durisko】

ボルティモア・レイブンズの苦戦するオフェンスを取り巻くフラストレーションは、現地17日(土)のクリーブランド・ブラウンズ戦を13対3で落とした後にピークに達した。

クオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンを欠いたレイブンズのパッシングゲームはまったく機能していない。QBタイラー・ハントリーはシーズン第14週のピッツバーグ・スティーラーズ戦で88ヤードを投げたところでリーグの脳しんとうプロトコルに従って退場し、シーズン第15週では30回のパスアテンプトのうち56.7%しか成功できず、138ヤードとインターセプト1回に終わっている。

この苦戦によって一部のファンの間では攻撃コーディネーター(OC)グレッグ・ローマンに対する不満の声があがっている。それでもヘッドコーチ(HC)のジョン・ハーボーは、この組織の人材が残り3週間で状況を好転させられることを信じていると述べ、コーチ陣の交代を否定した。

「私は全員を信頼している」とハーボーHCはチームの公式サイトで述べた。「最高レベルの素晴らしいコーチ陣と素晴らしい選手たちが、すべてを最高のものにするために日々戦っている」

「グレッグをはじめ、コーチ陣は全員がパスゲームやそのために何をすべきかを理解しており、スキームを組むなど、手を打つために必要な能力を十分に備えている。もっといいものができるはずだ。どれだけコールしているか、どれだけモーションを使っているか、フットボールに関するあらゆる戦略をわれわれが必死に見直しているのは間違いない」

レイブンズのプレーコールに関しては土曜日に再び疑問が浮上し、ランを止められないブラウンズのディフェンスに対して地上戦で198ヤード稼いだにもかかわらず、ハントリーは30回もパスを投げている。試合時間が残り11分を切った時点で2桁の得点差をつけられていながら、最後2回のドライブのすべてのプレーでレイブンズはパスを出したのだ。

「ファンが何でも話してくれるのはいい。われわれは団結している。チームなんだ」とハーボーHCは言う。「アトランタ・ファルコンズとの試合に向けてわれわれは全力を尽くしている。誰よりもチームのことを理解している非常に優秀な人たちとともに準備を進めている。バーの隅で話されているようなことは、そういうところで飲んでいる人たちのためのものさ」

もしファルコンズとの土曜日の試合にジャクソンが復帰できれば、プレーオフのスポットを確保しようとしているレイブンズに、いま必要としている勢いを与えてくれるかもしれない。しかしながら、月曜日にハーボーHCはジャクソンが今週に戻って来る可能性については言及しておらず、競争に勝つためには自分たちを守り、この時期に選手のケガに関することを話し過ぎるのは賢明ではないと指摘した。

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