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コルツがチャージャーズ戦の先発QBにフォールズを指名、ライアンはベンチへ

2022年12月22日(木) 09:46


インディアナポリス・コルツのニック・フォールズ【AP Photo/Abbie Parr, File】

不本意な、波乱に満ちた、混沌としたシーズンを送っているインディアナポリス・コルツが、またしても先発クオーターバック(QB)を変更した。

現地21日(水)、コルツの暫定ヘッドコーチ(HC)ジェフ・サタデーが、月曜夜に組まれているロサンゼルス・チャージャーズ戦ではQBニック・フォールズが先発を務めると発表している。

今シーズン、マット・ライアンの代わりとなって先発を務めるクオーターバックはフォールズで2人目だ。そして、第52回スーパーボウルのMVPに選ばれた経歴を持つフォールズが、コルツのQB1としてシーズンを終えられそうな状況となっている。

サタデーはライアンについて「マットのことはものすごく尊敬している。彼はプロの中のプロだ」と述べた。「そして、彼の手腕を高く評価している。もちろん彼が期待していたようなシーズンでもコルツが全体として期待していたようなシーズンでもなかった。マットには申し訳なく思っているが、最終的には私たちに勝つための最高のチャンスを与えてくれるのはニックだと思ったし、それが私たちの進む方向なのだ」

フォールズは今シーズンに2回しかスナップに参加していない。シーズン第2週に行われたジャクソンビル・ジャガーズ戦で決着がついていた試合終盤に出場し、それ以降はサイドラインで過ごしている。その間、フォールズの周囲では2年目のQBサム・エリンガーを起用するためにライアンがベンチに下げられたり、ヘッドコーチを務めていたフランク・ライクが解雇されてサタデーが採用されたり、サタデーの就任後にライアンが先発に復帰したりと、さまざまな変化があった。

狂気的とも言えるほど多くの変化が生み出したのは、サタデーが指揮官になってからの5試合でわずか1勝という成績だけだった。そして、前回の試合――ハーフタイムの時点で33対0でリードしていたにもかかわらず、そこから逆転負けを喫した――が転換点となったのかもしれない。

フォールズはすでに12月にベテランスターターに代わって先発した経験を持っている。2012年にフィラデルフィア・イーグルスでマイケル・ヴィックの代役を務めたフォールズは、2013年にも再びヴィックの代役を務めて素晴らしい活躍を見せた。当時、先発を務めた試合でチームを8勝2敗に導いたフォールズは、プレーオフ進出を後押ししただけではなく、リーグで最高のパサーレーティングを記録してシーズンを終えている。

現在33歳のフォールズに、4勝9敗1分で敗退が濃厚となっているコルツのシーズンを立て直すことは期待されていないだろう。しかし、サタデーは今もなおコルツで正式にヘッドコーチ職を獲得するべくオーディションを受けている最中であり、フォールズはサタデーに残された最良の選択肢のようだ。

【RA】