ニュース

ジェッツQBホワイトに出場許可、シーホークス戦先発の見込み

2022年12月27日(火) 11:39


ニューヨーク・ジェッツのマイク・ホワイト【AP Photo/Seth Wenig】

クオーターバック(QB)マイク・ホワイトはニューヨーク・ジェッツのポストシーズン進出を実現させるべく、チームに戻ってきた。

肋骨のケガによりここ2試合を欠場していたホワイトが医師から許可を得たため、シーズン第17週に行われるシアトル・シーホークス戦に出場する見込みだと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地26日(月)に報じている。

第一報を伝えたのは『New York Post(ニューヨーク・ポスト)』のブライアン・コステロだ。

かつてドラフト全体2位指名を受けたQBザック・ウィルソンはホワイトが離脱していた2試合で精彩を欠くパフォーマンスを見せていたため、ホワイトの復帰はすなわちウィルソンが再びベンチへ戻されることを意味している。ジェッツのヘッドコーチ(HC)ロバート・サラーは後にこのニュースを正式に発表したが、ウィルソンは今週の試合でインアクティブとなり、ベテランQBジョー・フラッコがバックアップを務める予定だと明かした。

ホワイトの回復により、4連敗中のジェッツは失われつつあるプレーオフ進出への望みをつないでいる。

かつてドラフト5巡目指名を受けてNFL入りしたホワイトは、シーズン第14週に実施されたバッファロー・ビルズ戦を含めて3試合連続で先発を務めていたが、ビルズ戦で肋骨を負傷した。この2週間、ホワイトは練習に参加していた一方で、ヒットを受けることがさらなるダメージにつながる恐れがあったことから、医師からコンタクト(接触)の許可を得られていなかった。

先発した3試合で、活気のないジェッツ攻撃陣を目覚めさせたホワイトは、最初の2試合でいずれも315ヤード以上を記録。不安定なオフェンシブラインの後ろで素早くパスを出す能力のほか、正確にボールを投げるスキルや、ヒットを受けながらもボールを運ぶ根性を見せていた。

ホワイトのパフォーマンスは、多くのパスに失敗してオフェンスをフィールドにとどめることができなかったウィルソンとは対照的なものだったと言えよう。ウィルソンは何度か素晴らしいプレーを見せていたものの、オープンになっているターゲットを見逃した上でひどいパスを出し、ドライブを台無しにすることもしばしばあった。ウィルソンはシーズン第16週に敗れたジャクソンビル・ジャガーズ戦で、後半に入ってからQBクリス・ストレベラーと交代させられており、ジェッツのオフェンスはそこから活気を取り戻した。

ジェッツはホワイトが負傷前の状態に戻り、オフェンス部門年間最優秀新人賞の候補であるワイドレシーバー(WR)ギャレット・ウィルソンのようなプレーメーカーにうまくパスを通すことを期待している。

6勝3敗で今季をスタートさせたジェッツだが、それ以降の試合で1勝5敗となり、現在はAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)で9位に位置している。サラーHC率いるジェッツが最後の追い上げをするのであれば、1月1日(日)に組まれているシーホークス戦を皮切りに、ホワイトが攻撃陣の起爆剤になる必要があるだろう。

【RA】