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ベンガルズCBアップルにヒットしたペイトリオッツQBジョーンズに罰金の可能性

2022年12月27日(火) 11:40


ニューイングランド・ペイトリオッツのマック・ジョーンズ【AP Photo/Ross D. Franklin】

物議を醸したプレーによって、ニューイングランド・ペイトリオッツのクオーターバック(QB)マック・ジョーンズは注目の的になっている。

現地24日(土)にジレット・スタジアムで実施された試合の第4クオーターで、シンシナティ・ベンガルズのコーナーバック(CB)イーライ・アップルにローヒットしたことに関して、ジョーンズはリーグから評価を受けることになり、罰金を科される可能性があるという。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが月曜日に報じた。一方で、出場停止処分は検討されていないとラポポートはつけ加えている。

ジョーンズの評価はNFLが毎週従っている通常のスケジュールに沿って行われるため、決定が下されるのは週明け以降になる可能性が高い。

問題の行為はベンガルズが10点差をつけてリードしていた第4クオーターで、セーフティ(S)ボン・ベルがジョーンズにファンブルを強いたように見えたプレーで起こっている。ラインバッカー(LB)ジャメイン・プラットはそのボールをすくい上げ、決定的なファンブルリターンタッチダウンを決めるべく反対方向へ疾走した。ジョーンズはプラットを追いかけていたが、その後にエンドゾーンに近づくプラットを追っていたアップルの足元に飛び込んでいる。

試合後、ジョーンズが“卑劣なプレー”をしたと思っていると報道陣に明かしたアップルは「彼は前にも同じことをやっていた」とコメントした。

このプレーは結果的にパスインコンプリートと判定され、プラットのタッチダウンは無効となった。ベンガルズは最終的に22対18で勝利を手にしている。

月曜日に『WEEI』の取材に応じたジョーンズは、問題視されているプレーでアップルを“傷つける意図”はなかったと強調した。

『ESPN』によると、ジョーンズは「明らかにタックルできる位置にいた(ワイドレシーバー/WR)タイクアン(ソーントン)のスピードを遅らせるのを阻止するために、彼の前に出て邪魔しようとした」と語ったという。「だから、速い選手が他の速い選手に追いつくのを止めようと、彼の前に倒れこんだだけだ。一瞬の判断だったし、いろいろなことが起こるさ。俺たちは勝負するために出ているし、これはフィジカルなゲームだ。だから、チームの勝利に貢献しようとしているだけ。イーライとベンガルズには心から敬意を抱いている。彼らは素晴らしいゲームを展開していた。だから、決して悪気はなかったし、あのプレーで誰かを傷つけようという意図もなかった。それから、自分がクオーターバックをプレーしているとき、ディフェンスが意図的にそれをやっていると思うこともない。俺もたくさんヒットを受ける。あの場ではみんなが激しく戦っているんだ。あれはゲームのほんの一部に過ぎない」

ジョーンズがフィールド上で起こしたアクションが論争を引き起こしたのは今回が初めてではない。ジョーンズはルーキーシーズンにも、カロライナ・パンサーズのディフェンシブエンド(DE)ブライアン・バーンズからストリップサックされた後にバーンズの足をつかんで彼の足首のケガを悪化させている。それを受けて、バーンズはジョーンズの行為を非難し、同じNFLのディフェンシブエンドが同じような目に遭わないことを願っていた。

ジョーンズの行為が罰金に値するとNFLが判断するかどうかは、今後明らかになる。

【RA】